「外れない・・・」
エンジンを降ろして、さて、この日の最後の作業がハンドルの取り外し。
しかし、ここで問題発生。
バロネス・グリーンモアは、オペレーターの体格(身長)に合わせてハンドルの
高さを調整できる調整金が付いていますが、どうやら何がしかの理由で
破損したみたいで、固定用のボルトが溶接されていたのです。
分解整備の目的を果たすには、ハンドルは絶対取り外さねばなりません。
しかし、ここでハンドルを諦めて切ってしまっても、それに代わる部品は無いし、
できるだけオリジナルの部品を使う、
という本プロジェクトの方針から外れてしまいます。
よって、溶接部分を切り離しながら、ハンドルを取り外していくことに決定。
ゆっくりカッターで溶接部分を切り離していきます。
約1時間位の作業でハンドル部は取り外されました。
しかし、固定用のボルトが途中で折れてしまっていて、
本体メス側の中に折れたボルトがそのまま取り残されてしまいました。
ここは技術立社を会社のスローガンのひとつに掲げる共栄社の修理と
製造スタッフの腕の見せ所。ボール盤、逆タップを駆使しながら、
約2時間を掛けて折れたボルトの回収に成功。
あらゆる部品が取り外されたLM55GCは、ほぼフレームだけの状態に。
この日の作業は、これにて終了、既に修理工場の外は真っ暗に。
でも、充実した時間を過ごせました。
次回は、修復作業の様子をお知らせします。
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