「試走、新型製品と比べてみる」
さて、お客様からお預かりしてきたバロネス・グリーンモア「LM55GB」、
整備の前に「現状」でどれほど使えるのか試し刈りです。
場所は、社内にあるほぼゴルフ場の実際のグリーンと同じクオリティを持った
テストコースです。このコース、社内では営業部管轄なのですが、
ベテラン営業社員がほぼ毎日メンテナンスしており、結構な仕上がりで、
お昼休みには社員の束の間の試打コースにもなっています。
まず、初日は、最新のLM56GBでテスト、さすがによく刈れます。
9枚刃、ハイクリップ、ベッドナイフは1.5mm。
この日はグルーマーを使わず、刈高は4.2mm。
共栄社の社員と言えども、グリーン刈りの経験のある社員はごく一部、
特に製造組立に関わる社員がゴルフ場で芝を刈る機械は滅多にありません。
この日はほぼ全員素人による刈り込み作業でしたが、
ご覧のようにザクザクと刈れます。これには皆ビックリ。
そして、刈り込んだ後、芝面の滑らかさと言ったら・・・。
これには一同感動しました、自分達の普段の仕事が、お客様であるゴルフ場さんに
おいてどんな「働き」をしているのか、初めて体感できた瞬間でした。
翌日は、今回の主役LM55GBで刈り込みました。
20年を経過したこの古い機械がどれほど使えるのか皆興味津々でした。
このプロジェクトは社内でも周知されることとなり、この日は多くのギャラリーが
見守る中でのテストとなりました。
結果はご覧のとおり、前日のLM56GBと限りなくセッティングは同じにした
ものの、刈り取り量は少ないものに。やはり最新のLM56GBの刈取り性能は高い、
と改めて認識した次第。ただし、現段階ではこの20年選手は未整備であり、
今回のリビルドを通じてどれほどの刈り込み能力を取り戻せるかも
興味深いところです。ただし、一点、作業者には、LM55GBのシンプルで軽やかな
操作が使い易いと好評だったことを付記しておきます。
さて、屋外でのテストの後は、修理工場に持ち込んで、分解作業の開始です。
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