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タイトル
リビルドプロジェクト
「オーナーにお届け」

さて数日後、この機械の本当のオーナーである「額田ゴルフ倶楽部」さんに機械をお届け

しにお伺いしました。

対応してくれたのは、同ゴルフ倶楽部のベテラン・メカニック、鈴木さんです。

機械を受け取りに行った時にも対応していただきました。

リベルドプロジェクト

「ありゃ、こんなにきれいになっちゃったの!?捨てようかと思っていたのに…。」と、

鈴木さんの第一声です。

「使える限り何度でも直して使い切る」のが同ゴルフ倶楽部の機械管理のポリシー。

廃棄予定だったLM55GBの仕上りの良さに少し戸惑っておられるようです。

でも、同ゴルフ倶楽部には最新のバロネス・グリーンモアLM56Gが配備済み。

どうやらリビルドしたLM55GBがグリーンで活躍できる可能性は残念ながら低そうです。

それでも、鈴木さんはおっしゃいます。

「ここ数年のゴルフ場管理を取り巻く状況は厳しい。

天候のこと、従業員数のこと、技術の伝承のこと、あまり前向きなニュースはない。

効率重視でどんどん新しい最新の製品を紹介してくれる半面、こうやって古い機械でも

使い続ける提案したり、環境を整備してくれる会社を私は信用したい」と。

リベルドプロジェクト

ということで、鈴木さんから提案がありました。

「このLM55GB、直してくれたお礼と言っては何だけど、共栄社に寄付するよ。

後世に、この取り組みと考え方を伝えてくれ。」と。

これには一同驚き。

自分たちで丹精込めて仕上げた機械が、また戻ってくることになりました。

こういうオチになるとは、この筆者も想定外。

額田ゴルフ倶楽部さんの度量の大きさに感服しました。

改めまして、額田ゴルフ倶楽部さんに、今回のプロジェクトへの協力と賛同に感謝申し

上げたいと思います。

ありがとうございました。


これをもって、「バロネス・リビルド・プロジェクト」は終わりとなります。

数週間を経て、共栄社の社員食堂脇にある「バロネス・ミュージアム」に1台のピカピカ

のグリーンモア「LM55GB」が追加展示されました。

このミュージアム・エリアには、共栄社の創業当時から作られていた脱穀機や耕運機、

そして昭和の時代に製造された年代物の芝刈機が多数展示されていて、来社された

お客様の見学ポイントの1つにもなっています。

1年間若いメンバーによるリビルド・プロジェクトによって再生されたグリーンモア

LM55GBが展示エリアの一角を占め、この取り組みと共に紹介されています。

我々がこのプロジェクトを通じて到達したこと、そして社会に発信しようとしたことを

展示を通じて世に問うていきたいと思います。

と同時に、末永く使える、お客様に愛される製品を今後も提供し続けたい、と改めて

決意した次第です。

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