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タイトル
緑の絆

吉田

東日本大震災において、亡くなられた方々に追悼の意を表し、

お悔やみ申し上げます。

そして、被害に遭われた多くの皆様に謹んでお見舞い申し上げます。


被災地のいま!

東日本大震災の被災地から、復旧・復興、被災地の未来を創るための

取り組み(其の二)。

被災地の笑顔のための取り組みをご紹介します。


東日本大震災で津波被害を受けた沿岸部を車で走ってみると、まだまだ、防潮堤や

復興道路「三陸沿岸道路」の建設が進み、インフラ面の復興は着実な歩みを重ねて

いました。

しかし、まだ津波の爪痕がそのまま残されている場所もありました。

そこに足を止めてみると、なんだか時間が止まっているような感覚を覚えます。

緑の絆


あの日、この場所がどんな光景だったのか?

想像を絶する光景だったことは理解できましたが、正直、ただ言葉を失う

だけでした。

ご記憶にある方もいらっしゃるでしょう。

東日本大震災発生から2カ月後の2011年5月11日、天皇、皇后両陛下が津波被害に

見舞われた福島県相馬市を訪れ、被災者を見舞われました。

その際、両陛下を乗せた自衛隊ヘリが到着したのが「相馬光陽パークゴルフ場」

「相馬光陽サッカー場」「相馬光陽ソフトボール場」のある場所です。

ここは相馬共同火力発電株式会社が石炭灰を埋め立てた土地を自然環境の保全と

有効な土地利用を図るために相馬市が継承し、現在のスポーツ施設となって

います。


施設管理を請け負う株式会社コストワークの取締役 五味正巳 氏にお話を伺う

ことができました。

奇しくも五味氏が施設管理を任された年に東日本大震災が発生しました。

この地は、幸いにも少し高台にあり、東日本大震災の津波の被害は免れましたが、

地割れやくぼみが各所に見られたそうです。


五味氏は、震災後から地域の人々のために施設の復旧・復興、さらには発展に

取り組んでいらっしゃいます。

緑の絆


相馬光陽パークゴルフ場は、県内外から年間約8万人が利用しており、2018年は

日本一の入場者数を記録したそうです。

取材当日も多くの来場者がプレイを楽しんでいらっしゃいました。


五味氏は「ここは被災者の憩いの場所でもあります。もちろん、来場者にも

被災された方がいらっしゃいます。だからこそ、皆さんが笑顔で楽しんでいること

が一番嬉しいですね。皆さん、ここに来てプレイするだけでなく、お友達を作られ

て楽しそうにお話しをされていますよ。一日中ここで過ごしている方も

いますね。」と震災後の人々の様子を語られました。

広い芝生の上のあちらこちらから聞こえる笑い声は、震災の爪痕を感じさせ

ません。“ここに来る人の笑顔をもっと笑顔にしてあげたい。”と施設の細部まで

管理の気を配る五味氏の心遣いには頭が下がります。

また、「この施設は県内外の多くの人々が利用されています。学校関係の大会も

多いです。しかし、近隣に宿泊施設がありません。遠征で来る子どもたちのため

にも宿泊施設があるといいですね。昔は賑わっていたのですが、震災後は…。」

と言葉を濁した様子には心が痛みました。

人々からあたり前のこと、そして笑顔を奪っていった東日本大震災。

この施設を訪れる人々に少しでも笑顔が広がることを願わずにはいられません。

“笑顔であふれるまちへ広がれ!”

(2019年3月27日) 



相馬光陽パークゴルフ場

敷地面積118,776平方メートル(東京ドームの約2.6倍)、9コース81ホールの

規模を持つ、国際公認コースのパークゴルフ場です。

初級者から上級者まで楽しめるよう難易度を変えたコース設定になっており、

レベルに合わせて楽しむことができます。

http://bb.soma.or.jp/~parkgolf/


相馬光陽サッカー場

相馬光陽サッカー場は、スプリンクラー設備を有した天然芝コート3面、人工芝

コート2面(FIFAツースター公認・JFA公認)、練習用コート1面を備えており、

年間を通して良好なピッチでサッカーができます。

http://www.soma-soccer.jp/


相馬光陽ソフトボール場

外野が天然芝のグラウンド4面を有し、年間を通して利用できます。

学生をはじめ社会人の大会の他、少年野球に使用されています。

毎年、市町村対抗福島県ソフトボール大会が開催されています。

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