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全国には小学校と中学校、高校で約36,000校があり、2010年現在、そのうち1,500校余りの校庭が芝生化されています。全体の約4%と、まだ少ない普及率ですが、近年では環境への感心の高まりと共に、校庭緑化に取り組む学校が増加しつつあります。 校庭緑化のスタートは1973年。文部省(当時)より「学校環境緑地促進事業」が発表され、5カ年計画で小学校校庭の芝生化が行われました。しかし、多くの小学校はしばらくすると裸地化して失敗に終わります。 失敗の原因としては、 などが挙げられます。 |
現在では、過去の失敗原因も次第に解消されつつあります。
インターネットから芝生の管理技術に関する情報が入手できるようになりました。
日本芝草学会、芝生に関するNPO法人等の団体が、芝生に関する情報を発信しています。
石川遼選手、宮里藍選手などの活躍によるゴルフブーム、2002FIFAワールドカップの日本での開催などにより、芝生を日常的に目にする機会が増えてきました。最近では、芝生の知識を持っている人も少なくありません。
2000年頃からは校庭の芝生化を支援するNPO法人などの団体も各地に出来るようになり、地域からの支援体制も整ってきています。教職員が主になって芝生の管理をする時代ではありません。
1970年代に校庭芝生化を試みた先人達の心意気に、ようやく時代が追いついてきたと言えます。
1973年 | 文部省(当時)より「学校環境緑地促進事業」発表。5カ年計画で小学校の校庭の芝生化が行われる。 |
1995年 | 文部省(当時)より「屋外教育整備環境事業」発表。校庭の芝生化事業に補助金が出されることに。 |
2001年 | 「神戸21世紀、復興記念事業」で募集された「夢プラン」にて、「芝生の校庭を作って子供たちにプレゼントしよう」が採用。 |
2002年 | 東京都環境局「ヒートアイランド対策」にて、学校の校庭芝生化事業に補助金が出されることに。 |
2008年 | 東京都「緑の東京10年プロジェクト」にて、公立のすべての小学校・中学校2,000校の校庭を芝生化することを発表。 |