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バロネス Eメールマガジン Vol.5
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春爛漫!サクラ前線も日本列島を北上しています。
このバロネスエリアでも、例年よりも早く満開となりそうです。
ということは、私たちの季節になりました。
これからはお忙しくなると思いますが、「バロネスEメールマガジン」
だけはお見逃しなく・・・。
今回もよろしくお願い致します。
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★☆ 今回のメニュー ☆★
【1】キーパーのひとり言(南長野ゴルフ倶楽部 岡沢均 氏)
【2】ゴルフ場 コース管理システム
【3】TDA1600試験レポート(共栄社 石野安民 氏)
【4】おすすめ情報
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【1】キーパーのひとり言
今回は、「南長野ゴルフ倶楽部 岡沢均氏」のひとり言です。
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---キーパーのひとり言---
グリーンキーパーになって20年が経ちました。先輩諸氏からはたかが
20年といわれるかも知れませんが、自分では良く続いたものだと思って
います。
学校を出たての若造がひとつのコースを任されたわけですから、紆余曲折
も多々ありました。ましてやオープン前からの立ち上げでしたので、難問の
山積みでした。
従業員は全員年上で、他のコースから移籍してきた人員もいました。
最初の頃は思うように仕事も進みませんでしたし、進め方も「これで良いのか
?」と自問自答の日々が続きました。
ただ逆に若かったので何にでもチャレンジしてみたことと、チャレンジ
できる環境にあったことです。現在はオーナーの懐の深さに感謝しております。
各種の勉強会に出席させて頂いたおかげで手本となる先輩や気楽に話せる仲間
ができたことが、キーパーとしての一番の財産となっています。
そんな仲間と付き合ううちに、コースメンテナンスに対する考え方が少し
変わってきました。最近重要視しているポイントはバランス感覚です。
コースメンテナンスでいえば、クオリティ・コスト・営業のトライアングル
・バランス。ゴルフコースでいえば、コースレイアウト・景観・メンテナンス
が重要だと思うのです。ゴルフコース運営会社でいえば、集客・単価・満足度
だと考えます。
単価を落とすと一時的には集客は上がりますが、コースメンテナンスを
怠れば満足度は下がり、リピーターは減ります。ターフクォリティを追い求め
てコストを度外視すれば、経営に弊害を及ぼす可能性がありますし、
プレーヤーの満足度も上がってくれれば救われるのですが、一概に上がるとも
限りません。
しかし、グリーンエッヂをきちんとしたり、バンカーエッヂをアリソンぽく
ラインを引き直したり、ゼブラ模様やフェアウェイの着色など、綺麗に見せる
工夫をすれば景観もひきたちます。
グリーンキーパーは職人でなくてはなりませんが、全体を見回してマネージ
メントしていかなければならない時代が来たと私は考えています。
6番ホールティーグランドより北アルプスを望む
5番ホールFW
南長野ゴルフ倶楽部 岡沢均
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【2】ゴルフ場 コース管理システム
今号より昨年7月から10月に14回に渡り発行された
メールマガジン <ゴルフ場 コース管理システム>
の発行者である「shin」さんの了解を頂き、第1、2、3回を転載させて頂き
ます。
自社管理、アウトソーシング両方のグリーンキーパーの経験を持つ
「shin」さんが考えたコース管理の改善すべき問題点とは・・・・
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<ゴルフ場 コース管理システム>
ゴルフ場の経営は年々厳しくなっています。民事再生法を申請するゴルフ場も
増えています。M&Aも多々あります。
ゴルフ場は生き残りをかけてプレイ料金の値下げをし、プレイヤーの取り合い
を行っています。プレイ料金が安くなりゴルフ場を選ぶ幅が広がり、プレイヤー
にとっては良い傾向です。
しかし、ゴルフ場は利益が思うように上がりません。その為に経費削減を
行います。経費削減の方法としてコース管理、レストラン、キャディー部門を
アウトソーシングへ移行することを考えます。
はたして、アウトソーシングにすれば解決できるのでしょうか?
ほかに良い方法はないのでしょうか?
私は、コース管理について考えてみました。
ゴルフ場がコース管理をアウトソーシングする理由として
1.コースの状態が悪い。コース状態を改善したい。
2.経費がかかりすぎる、特に人件費。
があげられます。
1.ですが、グリーンキーパーの能力の問題、人員不足、スタッフのレベルの
問題、自己満足管理、無意味な経費削減、計算の無い経費削減が原因だと
思います。
2.ですが、年功序列による人件費の高騰。作業レベル、能力無視の年配者の
高給料。全て社員での組織。能力、効率を無視した組織。業者の言いなり
に資材購入。業者の言いなりの資材計画。業者との癒着。計画性のない
管理。などが原因だと思います。
(この様なことのないグリーンキーパーは多々います。)
特に自社管理のグリーンキーパーを考えますと、グリーンキーパーの能力には
差があります。力量はピンキリです。年齢もピンキリです。20代から60代
まで様々です。若くて能力の高いグリーンキーパーもいますが、高齢で能力の
低いグリーンキーパーもいます。逆もあります。これで同じグリーンキーパー?
ゴルフ場の主であるコースを任せられるの?と驚くこともあります。
会社の体質である年功序列制度が生んだグリーンキーパー。
長年勤めれば順番になれるグリーンキーパー制度。
これで良いのだろうか?と疑問が残ります。
甲子園で活躍する高校球児は全員3年生ではありません。1年生も居れば、
2年生も居ます。年功序列ではありません。高校球児はプロではありません。
プロでないアマチュアの高校球児が年功序列ではなく実力主義の世界で
がんばっています。グリーンキーパー、コース管理スタッフは会社からお金を
貰って働いています。グリーンキーパー、コース管理スタッフはプロです。
その中でもグリーンキーパーは芝生のプロです。そのプロであるグリーン
キーパーを年功序列制度で決定しているのです。不思議だと思いませんか?
この様な状況がありますからコース管理をアウトソーシングへと考える
オーナーもいらっしゃいます。アウトソーシングを検討するにも地元雇用者が
多く、地元の「目」も気になります。周囲の反響も気になります。表向きは
アウトソーシング会社への移籍ですが、事実上は「解雇」です。今まで、
苦楽を共にしてきたスタッフです。簡単に決めることはできないでしょう。
アウトソーシングを行わず、自社管理でコースを管理していくことを考え
られているオーナーもいらっしゃると思います。
しかし、自社管理では上記の1.2.の問題がありますが、私は「まず、
自社管理」を提案します。今までのコース管理の体質を改善すれば良いのです。
自社管理の良いところ、アウトソーシングの良いところを合わせるのです。
◇コース管理をアウトソーシング(メンテナンス会社)するメリットとは?
1.固定費の削減。(労務費)
2.オーナー、支配人は管理知識、経験がなくても見た目の判断で支持、
接すればよい。(キレイ、汚い、の判断でよい)
3.運営サイドの都合で作業内容を組み立てるよう指示できる。
(管理サイド主体の作業ではなくなる。)
4.オーナーの都合で責任者を変更できる。
5.予算管理が明確である。
6.専門集団であるので安心できる。
7.毎日の報告業務義務がある。
8.作業効率のアップ。
などがあります。これはメンテナンス会社でないと出来ないことなので
しょうか?自社管理でも十分出来ることです。難しいことではないと
思います。
◇アウトソーシング(メンテナンス会社)するデメリットとは?
1.コースに対する愛着が生まれにくい。
2.社内情報の外部への漏洩の可能性がある。
3.ノウハウが蓄積されにくい。
4.コース管理をコントロールしにくくなる。
5.利益を取るために資材、労力の削減がある。
などがあります。(これ以上、詳しくは書けません・・・)
アウトソーシングのメリットは自社管理にはできていないことが多いです。
アウトソーシングのデメリットは自社管理には関係ありません。
◇アウトソーシングのメリットを自社管理に加えれば良いのです。
長年染み付いた風習、習慣を改めれば良いのです。
従業員の意識改革が必要なのです。
アウトソーシングに変えることも改革の一つですが、大変な労力、ストレス
があります。まず、従業員の意識改革をしてみてはいかがでしょうか?
何から行えば良いのか、どのような仕組みを作れば良いのかをお手伝い
します。
◇私は、かなり厳しい発言をしていますが、自社管理のグリーンキーパー、
メンテナンス会社を批判するつもりはありません。ゴルフ場のコース管理
という仕事の知名度、グリーンキーパーの地位向上、レベルアップを
目指しているのです。年功序列制度の中で埋もれている優秀なスタッフに
チャンスを与え、芽を伸ばしたいのです。
ゴルフ場のオーナー様、支配人様、従業員の皆様のご意見をお聞かせ
ください。
以上 次号につづく
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【3】TDA1600試験レポート
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『TDA1600試験レポート』
新製品TDA1600を2月上旬、野球場で試験する機会があり、その状況
をレポートします。
プロが使用する野球場の場合、キャンプでホームグランドを空けるこの時期
しか更新作業ができず、野球場の管理もなかなか制約が多いのが実情のよう
です。今回はその間での試験となりました。(今回、球場名は控えさせて頂き
ます。)
試験当日はかなり寒く床土が凍っており最悪の状態でしたが、今回採用した
トルクリミッター付きパワージョイントのおかげで機械への直接的負担は
ありませんでした。
この機構は床条件が悪く、石等があった場合でも自動的にジョイントが
すべる為、FW等比較的条件の悪い場所でも状態を気にかける事なく使用
できる事を実感致しました。
少しづつ時間が経つにつれ床条件も良くなり、深さ15cm程でも充分対応
できました。又、作業時の振動・騒音も8連クランクの為か非常に少なく、
作業者・機械共に負担が少ないように感じました。
グランドキーパーからは作業幅がトラクターのタイヤより完全に広い為、
作業跡を踏む事無く非常に綺麗であるとのお褒めの言葉も頂きました。
作業深さ(15cm)もあり、作業速(試験時時速1.4km/h)もかなり
速く、作業幅(160cm)もあるので能率も良く、限られた期間での作業
には有効であると思います。
これほど深くエアレーションをした事がなく、作業後芝生の上がかなり
柔かくなり大変喜んで頂けました。
今後の課題として外野芝生に沿って扇状に作業を行えば、もう少し効率的に
作業ができるのではないかと思いました。
TDA1600の作業幅・速度等を考えるとゴルフ場のグリーンだけでなく
FW・野球場・サッカースタジアム等での需要も充分に考えられ、今後自信を
持って販売して行けると確信致しました。
株式会社 共栄社 営業部 石野安民
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【4】おすすめ情報
★☆THYローラー好評発売中!☆★
破格の1万6500円(2006年3月価格)で露の悩みを解消できてしまいます。
ぜひ取り付けて作業効率をUPさせてください。
LM56.66G用アタッチメント“THY(露払い用)ローラー”が発売に
なりました。
バリエーションはLM56G(22インチ)用、LM66G(26インチ)用
の2種類で、価格は1万6500円(2006年3月価格)(税別)
◎今回発売になったTHYローラーは、集草箱に取り付けるだけで
露払いと同時に刈り込み作業ができてしまいます。
・露払い作業を別に行う必要がなくなり作業効率が向上します。
・使用しないときはローラーを集草箱の上に収納できます。
・外形の違う2本のローラーにより確実な露払いが出来ます。
◎THYローラーを使用(露払い)することにより、刈り取り量が最大2倍
増えます。
◎軽量ローラーで芝生を擦るなどのストレスを与えません。
THYローラーはLM56.66Gシリーズのほかに旧モデルの
LM55.65Gシリーズ、LM22.26Gシリーズにも取り付け可能と
なっています。
画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
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それでは、今回はこれでおしまいです。
次回をお楽しみに・・・
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