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       バロネス Eメールマガジン Vol.7
 
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  こんにちは! バロネスEメールマガジンです。

  今年の梅雨は長引いています。そして、大雨の影響で各地に色々な被害

  をもたらしています。

  ゴルフ場でもこの天気でお客様の入場も減っているそうです。

  早く梅雨も明け「カラッ」といきたいものです。 
 
  今回もよろしくお願い致します。
 
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 ★☆ 今回のメニュー ☆★

 【1】トーナメント後記 --三菱ダイヤモンドカップゴルフ2006--
          
                  (狭山ゴルフ・クラブ 山田晴夫 氏)

 【2】ゴルフ場 コース管理システム 「shin」さん

 【3】管理レポート  --フクダ電子アリーナ--
            
                 (フィールド管理担当 高木幸治 氏)

 【4】MD150 マルチングデッキ デモレポート

                    中部販売課  鈴木 勉

 【5】Eメールコマーシャル


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【1】トーナメント後記

 今回のトーナメント後記は、「三菱ダイヤモンドカップゴルフ2006」です。

 今年は“横尾要プロ”が4年ぶりの優勝(ツアー通算5勝目)で大会を盛り上

 げてくれました。
 

▽・▼・▽・▼・▽・▼・▽・▼・▽・▼・▽・▼・▽・▼・▽・▼・▽・▼
 

 ---三菱ダイヤモンドカップ2006---


  「ふれあい・感動・そしてチャリティ」をスローガンに「三菱ダイヤモンド
 カップ2006」が4年ぶりに狭山ゴルフ・クラブで開催された。
 前回は中島プロの復活優勝。そして今回は昨年のフェニックスでのタイガーと
 のプレーオフ以来の横尾プロの活躍もあり、盛況のうちに無事大会を終える事
 ができた。
 今回の大会に際し、ツアー競技委員(JGTO)より難度の高いコースセッテ
 ィングの要望もあり、昨年秋よりト−ナメントを併せた管理を行う事となった。
 春先の日照不足もあり、ラフの刈り込み休止だけでなく、肥料撒布に膨大な経
 費もかけ、何とか150mm〜230mmを維持することができた。
 FWも設定刈高11mmであったが、一度も雨による問題はなかった。
 グリーンに関しても、最新のハイクリップモア(設定刈高2.8mm)でダブルカ
 ットし、雷雨に見舞われた最終日の11.5フィートを除き12フィートであっ
 た。又、従来トーナメントで使用される横歩きローラーではなく、乗用グリーン
 モアに振動ローラーを装着し使用、旋回時にもグリーン面を傷める事なく表層の
 み締める事ができ、雨天時でもほぼコンパクション12を維持できた。
 前週5月20日の集中豪雨、前日の雷雨、最終日朝の雷雨と、本当に雨にたたら
 れた大会であった。
 特に最終日スタート直前の雷雨で2時間遅れてのスタート。この時ほど今までに
 ない焦る気持ちが高ぶった事は無かったが、優勝した横尾プロ。そして片山プロ
 はじめ多くのプロからグリーンを含めコース管理でのお褒めの言葉を頂き、管理
 を任される者として苦労しただけに大変感慨深いものがあった。
 その一例として、大会3日目終了時点での片山プロのコメントの一部を紹介しま
 す。

   このコースは全米オープンのセッティングに近い。
   ほぼオーガスタでやっているみたいな速さがでている。すごい速さだ!
   雨でもグリーンの速さは変わらなかった。
   間違いなく今年の3本指に入る事になると思う。
   こういうセッティングのコースでやるとあらゆる面で総合力を上げていか
   ないと勝てない。
   3週間に一回こういうセッティングでやってくれたらアメリカに行っても
   戦えるようになる。
   選手のレベルも上がる。

 こうしたコメントを頂いた事を大変名誉に思うと同時に、今後のコースメンテナ
 ンスにも役立てていきたい。
 又、益々のコース管理に精進したい。
 
 最後に近隣ゴルフ場のご好意や多くのボランティアスタッフの協力、バロネスの
 代理店である櫛毛商会さんからの管理機械の提供、そして、バロネス製品の活躍
 があり、大会を無事終えられたことを感謝いたします。

 <コースセッティング>   2006.5.25〜5.28

グリーン刈高 2.8mm ダブルカット (LM66GF)
グリーンローラー     (LM315GBハイブリットローラー)
ティーグランド 7mm (LM65GBS)
フェアウェイ 11mm (LM745E 5連仕様)
ウォークパス 30mm (LM282)
セミラフ 30mm (LM282)
ラフ 150mm〜230mm (春先の刈り込み無し)


                   狭山ゴルフ・クラブ  山田 晴夫
  


クラブハウス(上空より)


グリーン刈り


ボランティア

  
   優勝した横尾要プロ


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【2】ゴルフ場 コース管理システム

 前号に引き続き、昨年7月から10月に14回に渡り発行された

  メールマガジン <ゴルフ場 コース管理システム>

 の発行者である「shin」さんの了解を頂き、第7、8回を転載させて頂き
 ます。

 自社管理、アウトソーシング両方のグリーンキーパーの経験を持つ
 「shin」さんが考えたコース管理の改善すべき問題点とは・・・・


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 <ゴルフ場 コース管理システム>

 
 ◇私は自社管理のグリーンキーパー、アウトソーシングのグリーンキーパーを
 経験しています。ゴルフ場のコース管理での問題を私なりに考えてみました。
 

 ◇ 8月は珍しく、ゴルフを数多くやりました。 ◇

   暑い中でのゴルフはあまり得意ではないのです。
   1ラウンドで2L以上の水分を補給しながらのプレイです。
   汗が滝のように流れ、体が熱くなっていきます。

   以前、気温が30℃の時にグリーンの上に温度計を置いて
   温度を計ってみましたら、40℃を超えていました。
   グリーン上は暑いのです。
   しかし、グリーン上で時間をかけてラインを見ている
   プレイヤーの方たちが多いですね。暑くないのですか?
   夏のゴルフは大変です。皆さんも倒れないようにしてくださいね。

 ■そう言えば昔、部活動などで練習中に水分を取るのはダメなこと
  だと言っていたような・・・。
  今考えると体にすごく悪いことを世の大人たちは子供たちに
  させていたのですね。

 ☆ 今回は、あるゴルフ場での体験を書きます☆

  スタート時間が8時ということでしたので、スタート1時間前に
  ゴルフ場に到着しました。私は、ゴルフの時は朝食をゴルフ場でとります。
  ですからスタート1時間前には到着し、ゆっくりしたいのです。
  7時に到着したのですが、玄関に誰もいません。
  他のプレイヤーが自分でキャディーバッグを車から降ろしているのです。

  通常、トップスタートの1時間前にはゴルフ場のスタッフは
  営業の準備を終え、営業を開始しているのでは?
  ましてや世間は夏休み、お盆休みですよ。(8月13日でした。)
  自分でキャディーバッグを降ろし、車を駐車場に止め、
  クラブハウスへ入りました。7時10分、まだ電気も付いていません。
  7時10分過ぎにバック受けのポーターが出てきました。

  7時15分過ぎに電気が付き、フ口ントスタッフが出てきて受付がスタートし
  ました。
  その間、他のプレイヤーたちは、ブツブツ言っています。
  フ口ントは当たり前のような態度です。

  受付を済ませ、ロッカーで着替えをしました。
  レストランへ向かいましたがレストランは7時30分からの営業と書いてあり
  ました・・・。
  なぜ?7時30分?

  とりあえず、7時30分になってからレストランへ行きました。
  モーニングセット(ベーコンエッグ、トースト、コーヒー)を注文し、
  待っていますと、先にベーコンエッグがきました。
  ベーコンエッグを半分ほど食べた時にトーストがきました。コーヒーはまだ
  です。
  コーヒーを催促して、やっとコーヒーが出てきました。
  朝食が終わればすぐにスタート時間です。
  朝からイライラ気分でスタートです。

  スタート1時間前に到着しても慌ただしい・・・。

  ここは、今でもプレイ料金も高いゴルフ場です。
  以前は、必ずメンバー同伴でないとビジターはプレイはできませんでした。
  (今は民事再生しています。)

  改善する気がないのでしようか???

  当日は、50組の工ントリーがあり、さすがにコース管理スタッフは
  あまり見当たりませんでした。が!茶店から出てくるとコース管理の
  年配のスタッフがキャディーさんと大きな声で話をしています。
  私たちの前の組のプレイヤーがティショットをしているのです。
  私が、コース管理の方に「おはようございます。」と挨拶をしました。
  コース管理の方は「ああ。」です。知り合いではありませんよ。

  ※このゴルフ場のスタッフは、プレイヤーをどう思っているのでしようか?
  【お客様】という考えはないのでしようか?

  このゴルフ場のコースレイアウトは良かったです。またプレイしたいと思い
  ます。
  (コースクオリティーが良ければですが・・・。)
  クラブハウスはすごく豪華です。バブルの頃にできたゴルフ場です。

  クラブハウス、コースレイアウトは最高です。コースのコンディション、
  スタッフの対応に問題があります。改善してほしいですね。

  インターネットの書き込みを見ましたら、私と同意見の方が多かったです。
  プレイフィーも高いのですよ。もう少し考えてほしいですね。

  この様なゴルフ場はまだあります。しかし、気持ちの良いサービスを
  提供しているゴルフ場もあります。
  このゴルフ場の経営者はこの違いが分からないのでしょうね。

  ◎お金を支払ってプレイするのであれば、気持ちの良いゴルフ場へ
  行きたいですね。

  
  ◇コミュニケーション不足◇

  ゴルフ場内でよく問題になっているのが、コミュニケーション不足です。
  コース管理と各セクションで打ち合わせができていないようです。
  (事務所が離れているのも原因かも・・・)
  コースに関する問題点、作業案内、特に更新作業などの打ち合わせを
  運営サイド、マスター室と打ち合わせ、話し合いを常に持つべきです。

  自社管理とメンテナンス会社の違いは、お客様への対応とクラブ側との
  打ち合わせ(毎日)報告、連絡、相談と書類での提出を頻繁に行います。

  メンテナンス会社のスタッフはお客様が来場してくれなければ、
  契約金額に影響がでます。お客様、施主様が満足していただけなければ、
  余分な費用がかさみます。お客様、施主様からクレームがでたら、
  契約更新に影響がでます。などなど常に考えています。(教育されています。)
  ですから、良いことはいち早く取り入れ、悪いことは削除しています。
  作業に関しても能率、効率、敏速性、2度手間を省くことを考え実践しています。
  (2度手間作業はお客様に迷惑、悪影響を与えます)

  メンテナンス会社の管理スタッフはゴルフをする時は、常にお客さまの
  立場になってコースをラウンドします。ラフの長さ、クオリティーなどを
  見ているのです。

  メンテナンス会社のスタッフから見れば、自社管理のグリーンキーパーは自己
  満足の世界に浸っている方が多くいます。スタッフにもその影響はあります。
  「こんなもんでいいだろう」「今は仕方がない」「無理!」「簡単にできな
  い!」「文句を言うのならお前がやれ!」「素人が口をだすな!」という言葉
  が多いように思います。
  この様なことには、何の根拠も、改善しようという意識もありません。これが
  代々後任のキーパーに受け継がれていっているのです。

  ですからメンテナンス会社に変わるという動きが出たときに慌てるのです。
  全員、メンテナンス会社への移籍を拒む方が大半です。特にグリーンキーパー
  は移籍しない方が多いですね。プライドもあるでしよう。
  今まで行ってきたことを否定されるのですから、悲しいと思います。

  経営者は、今までのコース管理のやり方に問題があるから、メンテナンス会社
  に変更するのです。これは、グリーンキーパー一人の責任ではないところもあ
  るように感じます。会社の体質(労務管理、予算管理、運営)にも問題がある
  と思います。

  今まで行ってきたことに自信があれば移籍できると思うのですが・・・。

  口で言うのは簡単ですが、今まで勤めてきた会社に「裏切られた」とか
  「自分たちを否定された」という気持ちがあるようです。

  また、「自分たちを捨てたその会社が選んだメンテナンス会社には移籍できな
  いし、今まで自分たちが管理してきたコースで会社を替わって再度、働く気に
  はなれない。」という声をよく聞きました。

  中には、今までのやり方に疑問があったので、「チャンス」と捉える方もいま
  した。また、「他のコースで仕事がしたい。」「グリーンキーパーになれるチ
  ャンスが増えた。」という方もいました。
  グリーンキーパーで移籍して再度、メンテナンス会社のグリーンキーパーに返
  り咲いた方もいます。

  従業員の引き取りの説明を行い、個々と話し合うときは胃が痛くなります。
  当事者は私以上にストレスを抱えていたと思いますが・・・。

  この様な状況になる前に改善するべきなのです。今の(自社管理)体制を変え
  るのです。管理スタッフが自信を持てる体制に変えるのです。
  メンテナンス会社に委託する理由として、
  1 . コースクオリティーが悪い。
  2 . 予算計画がかかりすぎる。
  3 . コミュニケーションが取れていない。
  ということを良く聞きます。ということは、これらを改善すれば良いのです。

  まず、運営サイドはコースへの関心、コース管理は運営を考え、意識すること
  から始めましょう。
  報告、相談、連絡を徹底し、コミュニケーションをとり、一丸となることです。
  お客様の喜ぶゴルフ場へ変えていくのです。

  自分がやるべきことは?
  お客様にどのようなメリットがあるか?
  仕事に対してチェックをする方法。
  悪いところは早く見つけ、早めの対処。

  Plan Do Check Action
  「計画を立てて実行し、検証して次の行動をとる」


                           以上 次号につづく


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【3】管理レポート  --フクダ電子アリーナ--
            (フィールド管理担当 高木幸治 氏)

 
  フランス代表、ジダン選手の頭突きで、ワールドカップも終了し、国内のJリ
  ーグが再開されました。
  私の、見た限りでは、どのスタジアムも、きれいに刈られた芝生のラインが
  すべて同じだったように思いますが?
  今、国内で注目の、日本代表監督、オシム監督が采配を振るっていた、千葉
  市蘇我球技場(フクダ電子アリーナ)についてご紹介させていただきます。

  千葉市蘇我球技場は、『シミズオクト・東洋グリーン蘇我球技場共同事業体』
  による、大型スタジアムでは初の民間業者による指定管理者制度導入という
  ことで大変注目されました。また、医療機器メーカーの“フクダ電子梶gが
  命名件を獲得し、”フクダ電子アリーナ“と命名しました。

  フクダ電子アリーナは、ジェフユナイテッド市原・千葉のホームスタジアム
  として、地上4階、観客席数18,500席、フィールド面積8,214u(111m×74m)、
  芝草は、ティフトン419+ウィンター・オーバー・シード、昨年、平成17年10
  月16日(日)ジェフユナイテッド市原・千葉vs横浜・Fマリノスの試合を
  オープニングゲームとして、開業しました。試合結果は、2−2の引き分け
  でした。

  ここ、フクダ電子アリーナは、球技専用競技場で客席からピッチまでが非常
  に近く見やすくなっており、全席の約9割を屋根が覆っており、雨天でも快適
  に観戦できるようになっています。ピッチまでが、どれだけ近いかというと、
  日産スタジアムの陸上トラック部分までに、フクダ電子アリーナがすっぽり
  納まってしまう近さです。

  また、芝生にも快適な設備が備わっています。南北の観客席の下にシャッタ
  ーが備わっており、通気性が非常によくなっています。(千葉は風が強いで
  すが!)後で、記述しますが、屋根は芝生にとっては不快なものになってい
  ます。

  我々フィールド管理は、9月1日より現地に入り、オープニングの準備を進め
  ていました。

  管理に入って、まず行なったことは、土壌調査とターフクオリティー調査を
  行ないました。芝張り工事は、別業者が昨年7月に行なったため、土壌の状態
  、芝草の状態、を知り、今後の管理計画(実施)をどのようにしていくか、
  また、初期の状態から今後、どのように推移していくかを見るために実施し
  ました。
 
  土壌調査は、物理的調査として、現場透水性、通気性、貫入硬度、表面硬度、
  化学的調査として、N、P、K、Ca、Mgなどの含有量、pHまたその割合などに
  ついて調査を行ないました。土壌調査については、定期的に行なってゆく予
  定です。

  次に、ウィンターオーバーシードを、9月10日(播種)に行ないました。
  ペレニアルライグラス(ジェット)を、45g/u播種しました。
  天候も良く、5日後には発芽を確認し、順調に成育して10月16日をむかえま
  した。

 ◆ちょっとした問題としては
  10月は、雨天が多く、まだ活動中のティフトンが、上へ徒長しはじめ、これ
  が冬枯れすると、ライグラスとマダラ模様になることが予想されました。そ
  のため、ウィンターオーバーシード後は、刈高を少し上げてゆきますが、15
  mm前後で芝刈りを行なってゆき、11月にティフトンの成育が止まってから、
  刈高をあげてゆくことにしました。

  が、その刈高が、ジェフユナイテッド市原・千葉の、すばやいパス回しに適
  しているとのことで、短いままでした。ナビスコカップ優勝の秘密がここに?
  また、チームからは、ボールのスピードが速くなるよう、試合の直前に散水を
  行なってくれないかとの依頼もありましたが、観客席が近すぎ、お客さんに水
  がかかってしまうため実施にはいたりませんでした。

  ちなみに、グラウンド内、約16m間隔でスプリンクラーが埋設されており、短
  時間で、均一に散水できる設備が備わっています。

 ◆大きな、問題としては、春になって姿を現しました。
  昨年、着手時に行なった、土壌調査とは別に、日陰調査を行いました。
  その結果、南側の屋根の影響でペナルティーライン付近までの日照が、冬季
  非常に少ないことが数値的にわかりました。
  その結果が、ウィンター・オーバー・シード・トランジッション時に、ティ
  フトンの芽が出てこない状況になりました。

  そこで、つい先日(7月13日)に、その部分に、ティフトンの苗を植え込む作
  業を行ないました。

  まだまだ、いろいろありますが、ここフクダ電子アリーナの芝生のラインは、
  他の競技場と少し違います。というのは、縦横斜めでラインを出していると
  ころが多い中、丸くラインを出しています。“そんなところ他でもあるよ”
  という方は、もっと良く見てください。
  丸のラインの太さが、毎回違うそうです。(芝刈者の話)
  これまで、丸でライン出ししたもので、同じものは無いそうです。
  管理者の遊び心です。

  芝刈りのラインには特にこだわっていません。そのときの気分で芝刈者が変
  えているようです?

  最後に
  我々管理者としては、管理が原因で、利用者(プレイヤー)が、怪我やいや
  な思い出を作らないよう、日々心がけて管理しています。
  “いいグラウンドでした。ありがとうございました”といわれることが、我
  々にとって一番うれしい瞬間です。
 
  私がグラウンド管理の職について11年になります。就任当時、大物Jリーガー
  が、晩年怪我に泣かされ、今年1月このフクアリでのプレイを最後に、現役を
  引退しました。彼が、『最後をフクアリのすばらしいピッチでプレイできて、
  ありがとうございました。』といってくれたときは、涙が出そうになり、こ
  の仕事をやっていて良かったと思いました。
 

                        フクダ電子アリーナ
                         フィールド管理担当
                             高木 幸治


12月のフィールド


フィールドの円刈り


屋根の影がかかるフィールド

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【4】MD150デモレポート

                    中部販売課  鈴木勉


  本年5月に発売されましたマルチングデッキMD150のデモの様子をレポー
  トを致します。
  
  まずは地元愛知県、南山CCにて実施。
  刈高は50mmとの事で、調整開始。
  工具なしで、しかも5mm間隔での調整可能。
  所要時間なんと1分。これは簡単!!
  伸びた芝の場合刈り込み量のコントロールをする必要があり
  従来の型と変えたとの事ですが絶対これは便利だと実感!!
  今後は他の機種にも展開して行くべきと強く思いました。


  (25mm〜85mmで5mm間隔で調整可能)



  早速、試験用に刈残してあった法面ラフにてテストを実施。

  刈り芝が通常のサイド排出でなく且つ細かくなっている為目立たずしかも埃
  もほとんど出ない為非常に良い評価でした。
  南山CCの場合GM1600でラフ刈りをしているが刈り芝が目立ち集草する事を
  検討していたがこの刈り上がりなら集草しなくても問題ないとの事でした。

  但し、刈り込みをした芝が平均80mm程度の長さであった為その後、芝が伸
  びている練習場にてテストを致しました。
  やはり、芝が伸びている事もあり刈り込む芝の量が多くデッキ後方に排出さ
  れる隙間が狭くなり芝が一列に残る状態がでました。刈り込む量が多いと残
  念ながら集草等何らかの対応が必要となります。


  但し、一列に残った後をもう一度刈り込みを行うと事で芝が更に細かくなり
  ほどほどの状態になりました。
  更に、昇降スイッチで刈高後輪が浮く程度にデッキを調整し残った部分を通
  過させる事で芝を散らす事ができ今まで気になった
  刈り芝や浮き上がってしまったサッチも目立たなくする事ができました。
  多少手間ではありますが逆にこの様な方法で二度同じ場所を通過しても法面
  での手作業による集草を考えれば効率的ではないかと思いました。


  中司キーパーより
  マルチング作業なら作業時間も短縮でき刈り込みに入る回数も増やせ
  芝がひどく伸びる前に芝刈り作業ができ結果的にはプレーヤーにも営業的に
  も有効であり今後はソフト面で成長抑制剤、ハード面でマルチングデッキを
  うまく利用したコース管理が必要になるのではないかとも言われました。
  又、機械購入に辺り予算を捻出してもらう為にメーカーとして、このマルチ
  ングデッキを使用する事で集草した場合と人件費がどれだけ削減できるかの
  比較表があれば稟議を上げる立場として助かるとの事です。
  早々、営業としても取り組んで行きたいと思います。

  午後より岐阜県 某GC法面ラフにて実施

  刈高を45mmに設定では
  刈り面一体が真っ白に!!!・・・


  これじゃ使えん! とキーパーの声が聞こえてきそうな・・・
  今まで堆積した大量のサッチの吸い上げが原因!!


  南山CC練習場と同様 デッキのチョイ上げを実施。
  ウウッ 確かに今度のサッチは手強い・・・・
  チョイ上げからチョイ下げでリベンジ!!何とか見苦しい状況から脱出成功。
  これだけの作業を現実としていつも実施する事はできませんが
  マルチングデッキで継続して刈り込み作業をすればこれだけの長い
  刈り芝は残る事はないかと思います。
  バンカー周りのラフでは今までバンカー内に刈り芝が入る事を防ぐ為
  旋回方向を考えて作業をしなければならなかったが排出を気にする事なく
  これは使えそうです!!

  後日、某外資系ゴルフ場 中部地区大手系列ゴルフコースでデモを実施
  上々の評判で
  早々、某外資系ゴルフ場 GM1500Aに取り付けとして2台、GM1600デッキ付
  で1台、中部地区大手系列ゴルフコース GM1600デッキ付で1台注文を頂き
  ました。
  久し振りの大ヒットデモでした!!
  一度、お試しを!   デモ要請受付中です。


 ※マルチングとは・・・『覆い被せる』という意味です。


 ○特長

 ・従来のサイド排出タイプよりも刈芝を細かく裁断し、刈芝が芝生の中に
  納まりやすく、目立たなくなる。

 ・刈芝がまとまりにくい。

 ・刈りっぱなしでもコース景観を損なわない。

 ・スイーパー作業が困難な傾斜地での作業に特に有効。

 ・排出口がないため、飛散防止・排出風による埃が立ちにくく、作業者への
  環境も良く、外部者(プレーヤー等)にも迷惑を掛けずに作業するとこが
  できる。

 ・サイド排出のように作業方向を限定されること無く作業ができるので、
  傾斜のあるラフやバンカー周り・カート道の際刈りが、刈り草の排出を
  気にすることなく作業できる。

 ・新機構の刈高調整により、5mm間隔で工具を使わず刈高が調整でき、
  現場でも簡単に調整可能。(25〜85mm)

 ・旧モデル(GM1500・GM1500A)にも取り付けが可能。


   もっと詳しい説明はこちら
        ↓
   URL: http://www.baroness.co.jp/mm/md150.pdf


   株式会社 共栄社 営業部 


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【5】Eメールコマーシャル


 それでは、今回はこれでおしまいです。
 次回をお楽しみに・・・


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