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       バロネス Eメールマガジン Vol.8
 
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  こんにちは! バロネスEメールマガジンです。

  朝、晩めっきり寒くなりました。日中はまだ半袖で過ごせるのに・・・

  こんな時期は「かぜ」をひきやすいですよね。

  今年は「おたふくかぜ」が大流行するらしいですよ。

  まだの方は気をつけてください。

  今回もよろしくお願い致します。

 
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 ★☆ 今回のメニュー ☆★

 【1】トーナメント後記 --第37回コカ・コーラ東海クラシックを終えて--
          
                (三好カントリー倶楽部 長谷川俊成 氏)

 【2】ゴルフ場 コース管理システム 「shin」さん

 【3】東北レポート --スマイル・フォー・ミー--(共栄社 東部販売2課)

 【4】展示会のご案内

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【1】トーナメント後記

 今回のトーナメント後記は、「第37回コカ・コーラ東海クラシック」です。


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 --第37回コカ・コーラ東海クラシックを終えて--


  例年、10月の第1週に開催されてきたコカ・コーラ東海クラシックが
 今年は1週間前倒しとなりました。
  〜(鈴鹿F−1 GPのあおりで、発表後に動かざるを得なかった
    男子ツアーも大変だったんでしょうね〜。)
 わずか1週間のことと侮っていましたら、えらい目にあいました。

  夏越しでヘロへロに弱った病気(細菌病)持ちのペンクロスは、
 トーナメントまでに仕上がり切らない心配があったので、細いムク刃の
 エアレーションと薄目砂でお茶を濁しておきました。
 それでも、やっぱり刈下げの期間が、あと3〜4日欲しかったですね。
 ちょうどトーナメントの最中に気温が下がり始め、グリーンが元気になって
 きたので、ちょっと安心はしたんですけど・・・

  今年のコースセッティングについては、昨年の反省を踏まえ、
 “三好の特徴や難しさをきちんと出して、緊張感のあるトーナメントにする。”
 というコンセプトが、倶楽部として打ち出されていたので、JGTOの下見に
 際しても、倶楽部側の主張をかなり申し上げ、それを受け入れていただいた
 経緯がありました。

  ひとつは、ラフの状態。
 13mmのフェアウェイから1.5ヤードのファストカットをはさんだ外は
 伸び放題のラフ。「ラフは何ミリですか?」などと聞かれても、刈ってない
 んだから答えようがない。
 「わかりません。でも、しばることができます」と、ボケて見せるしか
 ありませんでした。でも、正直なところノシバの直立茎が35〜40センチ
 になるとは知りませんでした。

  とはいうものの、バックTeeから220〜240ヤードまでのラフは
 直前まで65ミリに刈りそろえてありました。



 これは、一般営業で、お客様のティーショットに対するロストボール防止策で
 あったわけですが、通算イーブンパーで2位となった宮本勝昌選手は、これに
 目をつけ三好の攻略法として、ドライバーを封印したとのこと。
 セカンドの距離は残るが、安全第一を選択したコースマネジメントが良かった
 んでしょうね。
 アイアンの精度が高くなければできない芸当でしょうが・・・
 ・・・でも優勝にはとどかなかった。(優勝者は星野英正選手で通算−2)

  次にホールロケーション。
 カップの位置は、競技委員が決定するので、こちらは言われたところにホール
 を切り替えるだけなんですが、・・・
 倶楽部のエライ方から相当の申し入れがあったのか、例年とはずいぶん趣の
 異なった位置が指定されました。

  すなわち、周囲が平坦で、ややへこんだ形状の、どちらかといえばボールが
 寄り集まるようなところが減って、一見平坦に見えるけれども、マウンドの脚、
 裾野部分が、微妙にかかわってどちらに切れるか迷うような位置が多く指定
 されたように思えました。

  前者に比べて、後者のほうが、ライン・強さともに許容の幅が狭いことは
 容易に想像できると思います。
 バーディーやイーグルががんがん出るような、あるいは全く逆な設定は、
 人為的・意図的に作り上げられるということが実感でき、勉強になりました。

  三つめにコースの改修と使用ティーの変更。

 5番ショートは、
 従来より右の低い位置に、距離を10ヤードほど伸ばし、増設しました。
 
 15番ロングは、 
 グリーン手前のFWを平らに盛り上げ、コース左側、旧SGのあった凹地へ、
 グリーン左3分の1程に介在する池を設けました。



 
 2番は、
 従来短いパー5で、稼ぎどころだったのを、レギュラーティー使用で長い
 ミドルとし、トータルパー71としました。4日間で4ストローク損した
 気分になるかもしれません。

  そんなこんなで選手の方々には、ストレスの溜まるゴルフを強いる4日間
 になったと思います。

  しかしですよ、夏以降、三好のメンバーさんはじめ来場されたお客様がたは、
 ロストの連続、ラフからラフへの谷渡りなど、球探しのボランティアなど
 いない中で、ずーっと我慢してきてくださいました。感謝・感謝。
 厳しいコンディションのコースを提供するのは、営業面でも大変なんです。

  また、仕事とはいえ、トーナメント期間中、管理スタッフの一日は、
 朝5時にスタンバイして、空の白みかけるのを待って午前の作業にあたり、
 午後は、夕方近くに最終組の後を追って、音を立てないように気遣いながら
 作業を進めるという繰り返しで、つるべ落としの秋の日は短く、最後は
 日没で真っ暗です。

  ほかにも運営や速報、TV関係、ボランティアの方々、ギャラリー対応、
 食事にかかわることからトイレの維持管理にいたるまで、いかに数多くの
 人たちによって、トーナメントが支えられているかに思いを馳せる時、




 成績の悪い理由を、他人のせいにしてあれこれ考えるより、
 どうしたら、今自分の置かれた状況が克服できるかを
 前向きに考える選手が、一人でも増えてくれることを望んでいます。
 ・・・ちょっと生意気なことを書きました。ごめんなさい。

  いずれにしても、金太郎飴のようなステレオタイプのトーナメントでは
 なく、ある一定以上の水準は満たしつつも、それぞれの開催時期、地域、
 コースの特徴などをもっと前面に出した独自性のあるトーナメントが
 あってもいいのではないか。
  心・技・体の整った“ゴルファーとしてのプロ”の登場に向けて、
 一石を投じるトーナメントになったのではないか。
 そんな風に思う今日この頃です。


                 三好カントリー倶楽部  長谷川 俊成
  
        

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【2】ゴルフ場 コース管理システム

 前号に引き続き、昨年7月から10月に14回に渡り発行された

  メールマガジン <ゴルフ場 コース管理システム>

 の発行者である「shin」さんの了解を頂き、第9、10回を転載させて頂き
 ます。

 自社管理、アウトソーシング両方のグリーンキーパーの経験を持つ
 「shin」さんが考えたコース管理の改善すべき問題点とは・・・・


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 <ゴルフ場 コース管理システム>

 
 ◇私は自社管理のグリーンキーパー、アウトソーシングのグリーンキーパーを
 経験しています。ゴルフ場のコース管理での問題を私なりに考えてみました。
 

 ◇指導しましょう◇

 コース管理スタッフは暑い日も、寒い日も外で作業をしています。
 その労と汗を無駄にしないための作業工程、作業のやり方、指示を出すのが
 グリーンキーパーの仕事です。同じ時間、同じ機械で、同じ場所のラフを
 刈っても刈り方によっては、キレイにも見え、汚くも見えます。仕上がりが
 汚ければ、2度手間になります。
 作業員の労、汗をムダにしないように指導してあげてほしいですね!

 指導する時間を作ることも大切です。
 良いゴルフ場、良いコースとはどのようなコースなのか?を話し合ってみる
 ことを勧めます。話し合いの出来る環境つくりも大切です。作業員から意見が
 出ないようなことでは困りますよ。
 このような時間と指導が欠けていると思います。

 今、グリーンキーパーの後継者不足が問題になっています。
 教育が出来ていないのです。「仕事は見て覚えろ、盗め!」とよく言って
 いますが、確かに見て覚えることも大切です。
 しかし、言葉で教えることの大切さに気づいていないグリーンキーパーが
 多いです。言葉と数字、体験談、失敗談なども教えてあげてはどうですか?
 なぜ、自分はこう判断したか。
 なぜ、この様な結果がでたか?
 どういう理由でこの作業をしたか。
 このような作業予定を組んだか。
 なぜこの資材を使っているのか。使用量の決め方。
 などなどを教えていないのです。教えていないのか、教えられないのか???

 「その様な知識がない。そんなこと考えたことが無い。」という答えも実際に
 ありました。全て「センス」「腕!」「感覚」という言葉でまとめている方も
 います。「センス、腕、感」確かに感覚は大切です。
 ですが、先ず基本を教えることをしてほしいと思います。
 基本を教える大切さを分かっていないのか、教え方が分からないのか・・・?
 教えないグリーンキーパーが多いです。

 また、聞く側も聞く側です。質問の仕方が下手ですね。
 また、何を質問すれば良いのか分かっていない作業員もいます。
 質問するにも知識は必要ですが、身近なことから聞けば良いのです。
 例えば、「なぜ、毎日グリーンを刈り込むのですか?」
 「この作業の目的は?」「この作業のメリット、デメリットは?」などです。

 質問をされれば答えを返さなくてはなりません。
 良い質問には良い答えを返さなければなりません。
 作業員から質問が増えるということは作業員のレベルは向上している証拠
 です。このようなスタッフが多いほどコースは良くなっていくでしょう。
 また、作業員からの質問に回答するグリーンキーパーも勉強するで
 しょうからレベルが向上していきます。

 指導するには言葉、数字を上手く使うべきです。個人の感覚だけを説明しても
 相手には理解できません。
 良い質問をするにも知識と「なぜ、どうして」「目的は?」を繰り返し使う
 ことです。

 現グリーンキーパーは、サブキーパーに自分のノウハウを教えることにより
 自分の立場が危うくなると感じている方が多いようです。この体質を変えな
 ければなりません。
 そのためには意識改革が必要です。


 ◇メンテナンス会社◇

 コース管理をメンテナンス会社へ委託しているゴルフ場があります。
 目的としては、コース品質のグレードアップ、コース管理費の削減などが
 あります。メンテナンス会社は専門知識を持っているプロ集団ですので
 良いと思います。

 しかし、大切なコースを100%任せて大丈夫なのですか?
 チェック機能は必要ないのでしょうか?

 メンテナンス会社は利益をまず優先します。(当然のことです。)
 次にコースクオリティーです。
 自社管理はまず、コースクオリティーです。
 この考え方の差は仕方がないことですが・・・。

 次に従業員です。メンテナンス会社はコース管理が出来て当たり前!
 プロの集団である。どんなことにも即座に対応できる。
 という売り込みがあります。
 自社管理は即座に対応することが出来ないのでしょうか?
 
 現状は、何に対してもメンテナンス会社の方が対応は早いです。
 トラブル、情報、作業・・・etc

 自社管理もできるはずなのですが、甘えがあるようです。
 利益を出すこと、契約を続行しなければならないことなどのリスクがない
 からでしょう。

 作業、気象条件などでは、自社管理も、メンテナンス会社も同じ苦労を
 していますが・・・。

 従業員がグリーンキーパーになれるチャンスは、自社管理よりメンテナンス
 会社にいる方が多いです。
 新規受託が増えれば新たなグリーンキーパーが必要になります。

 メンテナンス会社が抱えている能力のあるスタッフと受託のスピードの
 バランスがあえば良いのですが、能力のあるスタッフの数が少なく、
 受託スピードが早ければ新たなグリーンキーパーは居なくなります。
 したがってまだ、能力の低いスタッフがグリーンキーパーにならざる
 おえないことがあるのです。(施主には能力が低いとは言いませんが。)
 逆に、能力のあるスタッフが溢れ、受託スピードが遅ければ人件費が
 かさみます。
 今、ゴルフ場が抱えている問題と同じことになります。
 労務費がかさむのです。
 当然、メンテナンス会社は受託コースからの利益を増やします。
 ということは、何かを省くことになります。資材を省くか、労力を省きます。
 営利会社ですから、この様なことになります。


 メンテナンス会社に委託されることは悪いことではありません。
 しかし、メンテナンス会社だからといって100%任せることは危険
 なのです。何かあったらメンテナンス会社が何とかしてくれる。
 と考えていませんか?

 メンテナンス会社のミスで、もしグリーンが枯れたら、無償でメンテナンス
 会社が張替えなどを行い、復旧してはくれますが、入場者の減、コースの
 評価は悪くなります。

 お客さまからみれば、メンテナンス会社が入っていようが、自社管理
 だろうが、関係ありません。
 すべてゴルフ場のミスとしてみます。
 ですから委託会社だからといって100%の安心は禁物ですよ。

 メンテナンス会社に依頼されている場合もチェックが必要だと思います。
 何をチェックすれば良いのか?どこまでチェックできるのか?
 施主がどうやったら小姑でいられるのか?です。
 (チェックの仕方が分からない方が多いようです。)

 コースはゴルフ場にとって、また、プレイヤーにとっても「コア」です。
 運営サイドのコースに対しての関心、チェックは必要ですよ!!



                           以上 次号につづく


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【3】東北レポート


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 --スマイル・フォー・ミー--

 
  最近ドキドキしたことありますか?
  メーカーにとって新製品発表はいつもドキドキするものです。
  製品の開発というのは皆さんが考えられている以上にとても大変な作業で
 あり、できるだけ多くのテストをこなし、できるだけ多くのデータを取り、
 できるだけ多くのお客様の声を反映させようと我々メーカーの営業マンは
 日々絶えず汗を流しております。

                  すべてはお客様の笑顔のために・・・ 


  さて、そんな我々営業マンが盆休み明けの20日からの5日間、東北地区に
 おいて開発中の3機種を各所でテスト、データ取り、お客様の声を収集すべく
 東北ツアーへ出発!!

  東北地区と言っても今回は東北自動車道沿いをターゲットとし、青森県から、
 岩手県、宮城県の3県、計8コースにて総勢22名のキーパーに見ていただく
 ことができました。

  ツアー初日は現地入りすると生憎にも雷雨(豪雨)に見舞われ、天候が回復
 するのを待つこと1時間、何とか雷が収まりはしたのですが・・・テストする
 条件としては最悪のコンディション。




  依然降りしきる雨の中、5連ロータリーモア・GM2800(仮称)の
 テスト開始。

  こんな状態でまともな刈り込み作業ができるのか?できるはずがない、
 見ている各キーパーだけでなく我々営業マンの脳裏にもよぎる。現場は緊迫
 した状態に・・・





  しかし、さすがはバロネスの満を持して発売予定の新製品、悪条件を
 気にせずティー回り、ラフを綺麗に刈っていきます。キーパーさん達の顔も
 国産初のフローティング5連ロータリーモアはどんなもんかと疑いの目でした
 が、時間がたつと興味津々の目になっていました。刈り込みテストを終え、
 機械を止めると矢継ぎ早の質問が・・・。




  我々営業マンは質問に答えつつ、ほっとため息が出ました。
  テストを終え、我々が機械を積み込もうとしている時に、キーパーから
 「ちょっと待ったー!」の声が・・・。時間の都合でテスト出来なかった
 もう一台の期待のルーキー5連FWモアLM2700(仮称)もテストして
 もらえない?と言ってもらえ、「もちろん お願いします」とFWへ機械を
 持っていきました。

  オペレーターの方に試乗してもらうと、「うーんいいんじゃない!」と一言。
 さすがに雨の中なのでFWモアのテストはつらいものがありますが、轍も
 目立たず、綺麗に刈り込む事ができました。






  「これは売れるっ!」営業マンがこう感じる瞬間は色々ありますが、
 やはりこの瞬間「これいいじゃない」というお客様の笑顔を見たとき、最高に
 売れると感じる時です。

  テストを終えゴルフ場を後にする車内、天気は雨でも、みんなの顔は
 ピーカンでした(^0^)

  その夜はみんなでほどほどの?乾杯をし、明日への鋭気を養いました。


                             つづく・・・

          


  次回予告!!

  『おいおいまた雨かよ!雨男はだれだ?』の巻をお送りします。

   乞うご期待!!

                    株式会社 共栄社  東部販売2課     


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【4】展示会のご案内


 ■関西展示会  

  第34回芝地管理機械・資材展示会

   共催 (財)関西グリーン研究所 関西ゴルフ連盟

   10月25日(水)〜26日(木)

   千里万博公園お祭り広場にて開催


 ■九州展示会

  九州ゴルフ連盟 2006 グリーン管理者大会

   協賛 (財)西日本グリーン研究所

   11月15日(水)

   2006 九州地区ゴルフ場用品・コース管理機材展示会

   佐賀競馬場にて開催


  弊社も新製品を出展致します。ぜひご覧になってください。                    


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 それでは、今回はこれでおしまいです。
 次回をお楽しみに・・・


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