【3】乗用ロータリーモアのメンテナンスポイント
第1回 |
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いよいよ秋も深まってきました。
地域によっては食欲旺盛で元気に育っていた芝生達もそろそろ元気がなくなってきた所もあるでしょうか?
私たち人間は一般に食欲の秋と言って、暑い夏に消耗したエネルギーをからだに与えるため?おいしい物
一杯の日本に生れてよかったと思いながら秋の味覚を楽しみ、時には栄養摂取過多!!になってしまう
動物です。
日本の芝生の多くは春から夏にかけて、人間がゴルフを楽しむために自分の体を緑色一杯に光らせて
がんばってくれます。
そして、来年また我々人間を楽しませてくれる緑色に光る元気を蓄えるため、束の間のお休みに入ります。
そのお休みに入る前に、そのがんばってくれる芝生を整えて見繕ってあげる芝刈機の基礎的なメンテナンス
方法について少し書いてみたいと思います。
今回は一般的な乗用ロータリーモアの、基礎的なメンテナンス方法を数点
あげていきます。
第 1 回 エンジン編
・エンジンオイルの点検(量、汚れ)
エンジンのメンテナンスで一番重要な部分とも言えるのが、オイルの管理です。
日常のメンテの中でここを怠ってしまうと、一番重要なエンジンが、音を上げてしまいます。
始業前や始業後の点検、補充をまめに
行いましょう!!
・エアーエレメントの清掃又は交換
エンジンが呼吸する口であるエアークリーナーの点検・清掃も、始業前、始業後にマメに行ってください。
綺麗な空気を吸えずに呼吸困難になってしまいます。
あまり汚れている場合には交換をして下さい。その時には純正部品の使用を
おすすめします。
・ラジエータコアの清掃
エンジンを冷却するためのラジエータの性能を保つためにラジエータのフィンの清掃を行ってください。
芝刈作業後には、たくさんの芝カスやほこりが付着しているためエアー等で詰まりを清掃してください。
その際、風の向きをフィンにたいして真正面から当ててください。
エアー等の影響でフィンがつぶれてしまった場合には、マイナス
ドライバー等ですきまを元に戻してください。
・ラジエータ水の点検
エンジンを冷却するラジエータ内の水の量も始業前、始業後に点検・補充
してください。
機械が脱水症状になって焼けてしまいます。
エンジンを止めたあとにラジエータを触るときには、高温になっている場合がありますので注意してください。
・燃料フィルターの点検(汚れ)
燃料フィルターにごみが詰まったり、水がたまると燃料がエンジンまで
うまく伝わらず、運転が困難になる場合があるので燃料フィルターは200時間毎に交換してください。
・ファンベルトの点検、調整
エンジンのファンベルトにゆるみがあると、ウォーターポンプの動きが悪くなり、冷却効率が下がります。
適切な張りに調整してください。
ファンベルトに摩耗、亀裂が見られましたら交換してください。
今回のエンジン編はこれで終了します。ここであげたメンテナンス方法はあくまでも目安です。
機械の症状などによってその他のメンテナンスをお願いいたします。メンテナンスする時には
必ずエンジンを切って行ってください。
次回第2回は本機編を書いてみたいと思います
共栄社 技術サービススタッフ
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