先日11月9日ザ・ノースカントリーゴルフクラブで行われた『第2回北海道小学生ゴルフ選手権大会』で優勝し、
来る3月31日に全国大会出場が決まった一人のジュニアゴルファーがここにいる。
彼は北の大地でプロゴルファーを夢見て頑張っている小学5年生。
普通の5年生といえば、ゲームやアニメキャラクターなどに興味を持ち、
学校のクラスメイトとも“この手”の会話が絶えないだろう。しかし、彼の頭の中にはゴルフしかない。
正直言って、とても恵まれた体格ではないし、神より天武の才能を与えられたわけでもない。
それでも彼は自信を持ってこう言い放つ。
「将来の夢はプロゴルファー!」
恥らいも無く言えるその夢は、現実として確かに彼の眼には映っているようだ。
夢で終わらないように・・・
それを支える両親との3人4脚のリアル(現実)を、彼の父が語ってくれた。
☆尚之くんのプロフィール ☆
☆ 平成 9 年 12 月 28 日生まれ
☆ 年齢: 10 歳 10 ヶ月(小学 5 年生)
☆ 性別:男
☆ 血液: B 型
☆ 身長: 135 cm
☆ 体重: 30 kg
☆ 性格: 人あたりは良いが、落ち着きが無い(父親譲り)我が道を行く、負けず嫌い。
☆ 趣味: ゴルフ、ゲーム
☆ 夢: プロゴルファー( 100 %なれると信じている)
: ゴルフ場経営(ゴルフしたいから。)
☆ 好きなプロ: 矢野東選手(ルックスが良いから)
石川遼(マン振りがカッコイイ)
☆ 好きなクラブ: SW ・パター・ 5W ・ドライバー
☆ 得意技:カラーからの SW でのチップイン・スーパーロブショット
☆ クラブセッティング: 1W (スリクソン WR11 . 5 :バサラ 43A )
3W 、 5W 、 7W (ViQCL : A フレックス)
UT(ミステリー 24 ゜)
5I 〜 P( ViQ フォージド:アルデラ L フレックス)
PS (フォーティン 51 ゜)
SW(フォーティン58゜:NS750R)
パター (YES フォージド谷原仕様)
ボール (スリクソン Z − URC ) 計 14本
Q)では、まず始めに尚之君がゴルフを始めたキッカケを教えてもらえますか。
A)尚之のゴルフとの出会いは、 1 歳 2 ヶ月頃・・・ 父親である私の影響も有り、
土曜・日曜はゴルフ中継を膝の上で一緒に見ておりました。
又、私がゴルフゲームをしている際も、
膝の上でテレビを眺めていました。
ある日、オモチャ屋に連れて行き、車のおもちゃでも買ってあげようとしたのですが本人は嫌がり
「これが欲しい!」と手に取ったのは、なんとオモチャのゴルフクラブ。
それからはオモチャ屋に行く度、欲しがるモノはおもちゃのゴルフクラブばかり。
気が付けばすでに4セット!?
自分の家に 2 セット、私と妻の実家にも 1 セットずつ・・・
いつもゴルフクラブが友達でした。
Q)それだけゴルフに興味を持ち、おのずと身近な存在になったわけですね。
でも子供というのはとても飽きっぽく、長くは続かないような気がするのですが?
A)普通の子は違う事にも興味を持つと思いますよね?でも内の子は違ったのです。
その後も飽きずにゴルフを続け、 2 歳の誕生日プレゼントには私の母親から
本物のジュニア用ゴルフクラブセットを買って貰いました。
それからは妻と公園に行っては、おしゃぶりとオムツをしながらボールを打つ毎日・・・
たまたま私の母親がゴルフ場に勤めていた為、職場に連れて行くと喜んでおしゃぶりをしたまま
パターを片手に遊んでいました。
3 歳の時には私と一緒にゴルフ練習場に行き、ボールを打っていました。
当時、私はWプロにレッスンを受けており、Wプロはついでに息子のレッスンもしてくれました。
そしてコースデビューは3歳の 8 月。お盆休みに母親のいるゴルフ場のロングホールで、
ボールを楽しそうに打ちカップに沈めていました。確か 20 打だったと思います。
Q)3歳でコースデビュー!?
練習も本格的に始めていたようですが、この頃からジュニアの大会なども視野に入れていたのですか?
A)とんでもない!その頃は大会など考えておらず、ただ一緒にラウンドができる日を楽しみにしている程度でした。
しかし小学1年生(6歳)になったある日、 W プロから「ジュニア大会に出たらどうか?」とのお話を受けました。
迷いましたが今後の経験として出場させる事にし、少しずつラウンドに連れて行くようになりました。
(当時 18 Hを 130 〜 140 打程度)
Q)なるほど、ここから本格的なジュニアゴルファー育成へ突入したわけですね。
A)そうなりますね。
初めての大会は、平成 16 年 7 月 26 日(第 24 回)北海道ジュニアゴルフ選手権11歳以下の部に6歳で出場。
大会前日にゴルフ場へ行き、練習ラウンドでは 135 打で回りました。
この時はスコアーよりもルールやマナー等、他の選手に迷惑を掛けないように指導して大会に望みました。
初めての大会当日、北海道では珍しく 30 ℃を超える猛暑日。果たして 18 ホール回ることができるのか?
心配でドキドキしていた事を思い出します。
結果は前半63、後半63と本人ベストスコアーの 126 打。
参加メンバーで 1 年生は尚之だけ、 2 年生も 1 人も出ていない試合でブービー・メーカーを避け 31 人中 28 位。
18 番ホールでは沢山のギャラリーが拍手で迎えてくれました。
その年の 10 月には私の実家方面で行われるジュニアゴルフ大会に出場し、
記憶では下から 4 番目だったと思います。
この大会は私と妻の実家が近く、現在に至るまでの 5 年間連続で出場している思い出深い大会の一つです。
唯一1年生参加の小さな尚之くんを見たギャラリーからは、自然と拍手が出たのでしょうね。
スコアーではなくルールとマナー、これは基本中の基本であり、子供とはいえ一人のゴルファーとして
大事なことです。
フィールドにも気を配れるプレイヤーに成長して欲しいですね。
最近では“あるがまま”これを前提としたゴルフというスポーツにおいて、
プレイヤー間でアンフェアな状態を見受ける場面が増えていると感じます。
要因の一つに、プレイヤー一人一人のフィールドへの配慮(ボールマーク・ディポット・スパイク傷の修復など)
に対する意識不足が挙げられ、ゴルフ場のセルフプレー増加傾向は、
スロープレー、コースクオリティ低下にも影響していると考えられます。
今回、尚之君の話を聞いて、フィールド配慮に「まずは自分から」という意識を再認識させられました。
次回は「尚之にライバル出現!?」の巻です。
共栄社 営業部東部販売課