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はじめに、前回掲載した記事について多くの方々より反響がありました。
「フィールドへの気配り」「エチケットとマナー」について・・・
これらの意識がプレーヤーから年々薄れていることを、ゴルフ場関係者である皆さんが
一番身近に感じられていると思います。
「フィールドへの意識向上のため、是非プレーヤーにも読んでもらいたい」
と言った“現場の声”を記したメールなどを頂き大変ありがたく思います。
小学1年生にしてジュニア大会デビューを果たし、夢をつかむために歩み始めた
ジュニアゴルファー尚之くん。成長と共に、環境や気持ちの変化、それを支える両親の苦労・・・
今回はお母様にもお話を聞くことができ、ご両親で語っていただきました。
Q)前回では小学1年生にして大会デビューを果たしたと言うことでしたが、小学2年生になり周りの状況や尚之
くん本人に何か変化はありましたか?
A)まず、同学年のジュニアゴルファーが増えてきましたね。試合に出場するたびにライバルが1人、2人と・・・
そして尚之はいつも同学年において2番手という位置に定着しつつありました。大きな
差は感じられなかったのですが、体の小さい尚之にとって飛距離は一番の課題でした。
ただ、本人はライバルを意識するよりも、ゴルフ場でラウンド出来る事が楽しかったようでした。
Q)“飛距離が出ない”というハンデは大きいですよね?
A)そうですね、飛距離も大事なのですが、もともとアプローチショットが大好きでした
から、その時期は飛距離を伸ばす事よりも遊びでアプローチ練習をしている方が楽しいみたいでした。
Q)その気持ちは解る気がします、まだ小学2年生ですからね。
小学3年生になってからはどうでした?
A)相変わらず3年生でも、同学年2番手の座は譲りませんでした。(笑)
ある日の練習ラウンド終了後、尚之の今後について家族で話し合いをしました。
「同学年で1等賞を取りたい!」尚之の口から出た言葉に、「来年は一番を取れるように
明日から頑張ろう!」と家族みんなで約束をしました。
それは尚之にとって大きな心の変化でした。
Q)勝ちたいという気持ちが芽生えた尚之くんですが、練習方法などは変わりましたか?
A)ゴルフが大好きな尚之は、練習量が増えても苦にはならなかったようです。
逆に私たち夫婦が大変でした。共働きのため協力し合い仕事が終わってから、夜の練習場に連れて
行く毎日。それでも、尚之の真剣なまなざしを見ると疲れも吹っ飛びましたね。
小学4年生になっても他のジュニアより飛距離が出なかった分、コースマネージメント
を意識させアプローチ・パターの練習に力を入れていきました。
Q)飛距離のハンデをショートゲームでカバーするということですね。
ショートゲームが上手くなればスコアも良くなり、自信にも繋がりますからね。
A)はい。春からは試合出場数を増やし、年間のラウンド数も倍増しました。6月頃には
80台も出始め、尚之も少しずつ自信がついてきた頃だと思います。
しかし、それと同時に1打1打で非常に悔しがるようになり練習ラウンドでミスが出る
たびに泣いていましたね。悔しがる事は悪いことではないのですが泣くとその後が・・・
一緒に練習ラウンドをするジュニアゴルファーに対して申し訳なくて、それを直していく
過程にはかなり根気がいりました。
「これは練習なのだから、泣くと次のホールから良いプレーができなくなるよ」
「一緒にラウンドしてくれている人が楽しくないよ」。
と何度も何度も同じ事を言い続けました。その結果、少しずつ変化が見られるようになりましたね。
Q)一人のゴルフプレーヤーとして“親離れが求められた一幕”と言った感じでしょうか。
それを乗り越えた尚之くんは、大きく成長できたのではないですか?
A)おかげさまで同年10月北海道の大会、小学生中学年の部(3・4年生)で初優勝することができました。
初めてもらうトロフィーを手にした尚之の笑顔は忘れられません。
「尚之おめでとう!よく頑張った!」と喜びを共感すると同時に
「これからどんなにスコアが良くなっていっても、
ゴルフ場の方々や先生、仲間や周りの皆さんに感謝の気持ちを忘れないこと」と話しました。
優勝おめでとうございます!尚之くんもご両親も嬉しかったでしょうね。
それに“周囲への感謝の気持ち”これはとても大事なことですね。
ゴルフの品格について語られたのでしょうが、このような声を耳にしたこともあります。
「ゴルフはスコットランドで生まれ、米国で発展し、日本で墜落した」
世界第2位の“ゴルフ場数とゴルフ人口”を誇るわが国は、その表の華やかさとは
裏腹に、大事な何かを忘れてしまっているような気がします。
今回もジュニアゴルファー特集の中で、ゴルフの本質と精神について考えさせられてしまいました・・・
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北海道は冬場積雪のため、ほとんどのゴルフ場がクローズします。本州や四国・九州の
ジュニアゴルファーとは練習内容は違ってきますよね。
そんな冬場のゴルフに対する過ごし方を、ちょっとご紹介します。
尚之くんの冬場の生活
☆ 毎日、練習場にて300〜400球打ち込み
雪でクローズする練習場もあり、室内練習となることも多々
(ジュニア料金の設定があり両親はかなり助かる)
☆ 土曜日にティーチングプロによるレッスン
☆ 自宅にて父親がパターマットにて練習中に割り込む(人がやっているのを見るとやらずには
いられなくなる)
☆ 自宅リビングにて素振り&スイングチェック(7番アイアンを切ったもの)
☆ ゴルフ雑誌、ゴルフ漫画の読書(イメージトレーニング)
☆ 毎日の練習中に気が付いたことをノートに記入(時々サボる・・・)
営業部 片岡 |