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今回は、KYOEISHA USAで活躍している、ボビー・ヨコイ氏より、アメリカのゴルフ場事情について語ってもらいます。
『アメリカのゴルフコースでは、「水は金なり」です!』
日本のゴルフコースで働いていらっしゃる多くの方々には信じがたいことかもしれませんが、
アメリカのゴルフコースでは、コース管理に使用する水道料金は大問題であり、
コースの管理者たちは常に水の使用状況に気を配っています。
もちろん日本でも水不足などの問題はあると思います。
ゴルフ場を経営する中で、もっとも大きな費用がかかるのが人件費であることは
ここアメリカでも変わりませんが、水道料金はそれに次ぐ、しかも大差ない2番目の支出なのです。
私の友人の支配人は、水の経費として年間35万ドル(約3,290万円/2010年4月現在)
を想定しており、それ以内に収まれば本当に幸運であると考えています。
使われている河川や湖沼などからの流水は、汚水とみなされるものであり、
飲用に適さず、多量の塩分を含んでいます。
そのため、年一回はグリーンに堆積した塩分を真水で洗い流すことが必要になります。
アメリカのほとんどの州では、ゴルフコースで使用する水の量に制限を設けています。
地下水と電気使用量に対して大きな税を課しています。多くのコースでは、
制限により、暑さの厳しい夏期にしかグリーンに散水してはならないよう決められています。
ゴルフコースで使われる灌漑用の水は、少しずつ農場区分から飲料区分に移行されてきました。
ここ数年、多くのコース管理者たちは、もっと水を使わせてもらえるよう水道局に嘆願しています。
たとえ水を多く使用できたとしても、政府はその使用料を大幅に引き上げ、
不況のなかコース経営をさらに圧迫しています。
ゴルフ業界の主要な団体、PGA、ゴルフ・スーパーインテンデント(グリーンキーパー)、クラブ・マネージャーズ、
ならびにコースオーナーは、力を合わせ、多大な労力を支払って、一般大衆、また政府に対して、
ゴルフコースがアメリカ経済に与える恩恵、ならびに影響を訴求しつづけています。
最近では雑誌広告やテレビCMで、
ゴルフコースが社会にもたらす利益が解説されているのを、頻繁に目にするようになりました。
ゴルフ業界はご承知のようにアメリカでは巨大な産業です。
観光、エンターテインメント、クラブなどの用具メーカー、メンテナンス機器メーカーなど、
多くのビジネスを生み、地域市場を活性化させます。
アメリカでのゴルフビジネスの動向は、世界のゴルフ産業に多大な影響を与えることでしょう。
アメリカのゴルフコースならびにメーカーは、今すでに変化を強いられています。
バロネスは、長期の使用に耐える質の高い製品を販売しています。
経済が不況にある今、アメリカのゴルフコース管理者たちは、
購入したメンテナンス機器を最大限に活用しなければなりません。
ゴルフ市場は飽和状態にあり、個々のコースは、他との差別化をはかるための手段を探し求めています。
水の使用経費を抑えたうえで、グリーンをメンテナンスする方法を模索しています。
今、管理者達の間で噂になっているのが、バロネス・グリーンモアの優秀性です。
以前はメーカー名や、セールストークで購入を決めていましたが、
今は情報が簡単に入手できるようになり、管理者たちは
「もっとも優秀なものはどれか」を、分析したがるようになりました。
日本のゴルフコースは、まだアメリカのような水問題を抱えていないものと思います。
しかしながら、気候変動や環境異変により、他の国々が同様の問題に直面する日も、
そう遠い未来ではないかもしれません。
ボビー・ヨコイは、2009年よりKYOEISHA USAに新しく加入したスタッフです。
25年間に渡り、北カリフォルニアのサンフランシスコ・ベイエリアを中心に、
プロゴルファーとして、大学のゴルフコーチとして、またゴルフ場の支配人として、幅広く活躍してきました。
ボビーは、バロネスがメンテナンス管理機器の市場リーダーになると確信し、
バロネスの北米市場プロジェクトに参加しました。
現在も、KYOUEISHA USAのスタッフとして活躍しています。
ボビー・ヨコイへの皆様のご意見・ご質問をお待ちしています。
Eメールにて、b.yokoi@baroess.us. までご送付ください。日本語のコメントは、英訳を経て届けられます。
(Bobby Yokoi「ボビー・ヨコイ」 / PGA / KYOEISHA USA Marketing Director) |