【2】 Maredo&BARONESS コラボ記念セミナーの開催 |
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10月29日に東洋グリーン株式会社様と合同で
『Maredo&BARONESSコラボ記念セミナー・デモ会』を兵庫県の太平洋クラブ宝塚コース様にて開催しました。
当日は台風が近づいてきており、天候が心配されましたが
晴天の中で開催することができました。
まず、コンペルームにて東洋グリーン株式会社の企画開発部研究開発課サブリーダーである幸村陽子様より
「土壌環境と更新作業の選択〜マレードの必要性について〜」
機械部部長である石原仁様より「Maredo春夏秋冬〜Maredoを利用した土壌改善効果と手法〜」
というテーマでセミナーを行っていただきました。
「土壌環境と更新作業の選択」のセミナーでは
サンドグリーンにおける土壌断面の変化、透水性の変化、土壌通気性の変化
グリーン床土中の有機物含量と土壌物理性との関係についてなどの説明をしていただき
それらが原因で起こりうる現象を紹介していただきました。
例えば土壌断面の変化から排水不良が起こり
そのために起こる芝の根の伸長阻害や藻の発生。
高温状態の時にグリーン表層の過湿が重なると、根が機能しなくなり水が吸えなくなってしまい
その結果、土は湿っている(ウェット)のに芝の体内の水が足りない(ウィルト=萎れる)状態、ウェットウィルトという現象が
起こることなどを詳しく教えていただきました。
続いて「Maredo春夏秋冬のセミナー」を行っていただきました。
「Maredo」とは乗用三連グリーンモアに取り付けて作業を行うアタッチメントです。
「Maredo」には3タイプの機種があり
スパイキング作業を行う「Vスパイカー」、転圧作業を行う「Vスムーサー」、穴あけ作業を行う「Vコアラー」の3機種となります。
「Vコアラー」は、高速走行時でも作業ピッチを5ミリ間隔で作業することができるので
グリーン表層の更新率を上昇させることができます。
セミナー終了後にはパッティンググリーンに移動し、実演を行いました。
実演は『穴あけ後の目砂』、『目砂後の穴あけ』の違いを見ていただきました。
まず、『穴あけ後の目砂』では
ブロアーをかけても砂が入っているところと入っていないところがあり、かなりまばらな状態でした。
しかし、『目砂後の穴あけ』では
ブロアーをかけると綺麗に砂が穴の中に入っていき、砂が入っていないところは、ほとんどない状態でした。
透水性にも違いが出ており、『目砂後の穴あけ』では
すぐに水がしみ込んでいきましたが、『穴あけ後の目砂』では
グリーン表面に水が浮いてしまい、すぐにしみ込んでいかない状態でした。
砂の撒き方によってこれほどの違いが出るのかと、みなさん感心しておられました。
その後「Vスムーサー」に付け替え転圧作業を行いました。
「Vスムーサー」は転がす転圧ではなく足で踏みつけるような転圧になり、ローラーのように進行方向に芝を押さないので
芝張り直後でも使用することが可能となります。
ストレスがかかりにくいので根が上がっている時期でも根を押し切らない。
上から叩くので、どんな状況でもスムースな面を出すことができるという特徴を持っている機械です。
今後のコース管理ではこのようにストレスフリーに近い機械がどんどん活躍していくことと思います。
午後から始まり約20名の方々に参加していただいたセミナーも、午後4時に無事終了しました。
最後に今回、開催のご協力をしていただきました『太平洋クラブ宝塚コース』の皆様
セミナーを担当してくださいました『東洋グリーン株式会社』の方々に大変感謝しております。
この場を借りてお礼申し上げます。
株式会社 共栄社 営業部 近藤
取材ご協力
太平洋クラブ宝塚コース様 のご紹介
〒 669-1205 兵庫県宝塚市芝辻新田字花折7-2
微妙なアンジュレーションを持つ平均800uのベントワングリーン。
各ホールそれぞれ違った顔を持ち、変化と戦略性に富んだメモラビリティの高いコースです。
また、なだらかな高原に18ホールがレイアウトされているため、心地よい風が吹き渡り、爽快な気分でラウンドができます。
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