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プレーヤーの皆様に喜んでいただけるコースを
コース管理の方々といっしょに作ってきた、管理機械も使い納めとなり、来春まで体を休めることになります。
そしてシーズンが始まり、いざ使い始める時に
機械の調子が悪くてすぐに使えない、という事態にならないようにしなければなりません。
そのため、長期の保管の前に、是非、行っていただきたい事項をご紹介いたします。
今回はバッテリとキャブレタのメンテナンスについてお話をします。
・バッテリのメンテナンス
バッテリは機械を使用している時に、放充電を繰り返しており
その中でバッテリ液が少しずつ減っていきます。
バッテリ液が減ったまま使用していると、エンジンが、かからなくなるなどのトラブルだけでなく
内部の劣化部品から火花が発生し、ガスに引火、破裂(爆発)の危険性もあります。
バッテリの寿命は約2〜3年。こまめな液量チェックと早めのバッテリ交換をお奨めします。
液量が「UPPER LEVEL」と「LOWER LEVEL」間の半分以下に低下している場合は
直ちに「UPPER LEVEL」まで精製水(市販のバッテリ補充液など)を補充し
補充後は、キャップ(液口栓)をしっかりと締めます。
バッテリ端子と機体側のターミナルとの接続部に腐食(白い粉、サビなど)が見られる場合は
ワイヤブラシなどで取り除きます。
バッテリは機械を使用せず、キースイッチをOFFにしておいても、自然放電をしています。
バッテリ電圧も徐々に低下してゆき、最後には完全放電してしまい
その段階で充電をしても回復できなくなってしまうこともあります。
そのような事態にならないために長期保管時でも、1〜2ヶ月に1度は充電器で充電するか
またはエンジンを掛け、中速で20〜30分運転して充電することにより
バッテリのトラブルを防ぐことができます。
・ キャブレタのメンテナンス
キャブレタには、エンジンがかかっている時はもちろん
エンジンが停止している時でも内部(フロート室)にはガソリンが入っています。
このままの状態で長期間放置しておくと、ガソリンは揮発し
残ったワニス質やガム質状の物がフロート室に溜まります。
キャブレタのメインジェットや燃料カットソレノイド、燃料コックや燃料配管を詰まらせてしまい
春に、エンジンを掛けようとしてもエンジンが掛からない
掛かったとしても調子が悪い、などのトラブルが発生します。
このような事態にならないために、長期保管する時には、燃料コックはOFFにします。
そして、キャブレタにドレンスクリュが付いているものは
ドレンスクリュからフロート室内のガソリンと、燃料カップ内のガソリンを排出してください。
キャブレタにドレンスクリュが付いていないエンジンでは、ガソリン劣化防止剤を使うことにより
ガソリンの劣化変質によるキャブレタ内の詰まりを防ぐことができ
長期保管後の機械使用時のエンジントラブルを防ぐことができます。
このような処置をしておくことで、来春の作業を始める時に「しまった」となることを防ぐことができます。
管理機械は大切な仲間です。万全の状態でゆっくり体を休めてあげてください。
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