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今回は、3月16日から18日までの3日間
北京で開催されたゴルフ産業ショーの様子をレポートいたします。
経済成長の著しい中国ですが、ゴルフビジネスも例外ではありません。
今や中国国内には600〜700コースのゴルフ場が存在する、と言われておりますが
中国ゴルフビジネス関係者によれば、10年で2,000コースは超えるだろうと言われています。
確かに、今回のショーを見てその可能性は十分にある、と確信しました。
さて、今回ショーが行われた北京市コンベンションセンターは
北京オリンピックのメイン会場にもなった「鳥の巣」のすぐ脇にございます。
凄く立派で巨大な建物ですが、今回のショーでは、出展者が多過ぎて会場に入り切らず
会場外の通路にまで出展ブースが拡げられているという異常な事態になっていました。
それほど多くの企業が、今の中国でのゴルフビジネスへの参入を狙っているということなのでしょう。
この中国のショーは、ゴルフ用品、つまり、ゴルフクラブやシューズ
ウェア等のメーカーも参加していました。
エリアは分けられていますが、トラクターや芝刈機メーカーと同じフロアで出展されており
よく見ると、著名な日本の用品メーカーもたくさん参加していました。
来場者の数も半端ではありません。
開場と同時に、多くの参加者で会場は大混雑です。
規模が毎年小さくなってきている欧米のゴルフ産業ショーとは、大きく異なる印象でした。
来場者は、必ずしもゴルフ場関係者だけではなく、一般のゴルフプレーヤーや
ショップ関係の人も多いようです。
そんな中、バロネスブースも多くのお客様で溢れていました。
弊社の製品が国内販社を通して初めて中国に渡ってから27年。
本格的な中国市場進出のため、現地ディストリビューターである
「上海巴洛耐斯草坪机械有限公司」が設立されて11年経ちます。
おかげさまで、中国市場でのバロネスは、競合が厳しい中でも
お客様よりその品質とアフターサービスについて大変高い評価をいただいており
アメリカの芝刈機メーカーと互角のシェア争いをしています。
今回も、ご覧のようなユニークなデザインの展示スペースを設け
グリーンモアから大型乗用機種までフルラインナップの展示を行いました。
現地スタッフの人数も30名となり、「次の10年」をにらんで
中国国内での販売体制とサービス体制を拡充しつつあります。
広大な中国ですから、特に、アフターサービス体制は重要です。
モンゴルに近い砂漠地帯から、昆明(コンメイ)などの高地
そしてベトナムに近い熱帯エリアなど、機械にとって過酷な場所ばかりです。
今後、中国各地で大きく異なる芝の管理環境に
芝刈機の技術や性能をどう適応させていくかが、カギとなってきそうです。
弊社も現在は開発者や技術者を現地に派遣し、様々な調査を行っているところです。
しばらく目が離せない中国ゴルフ市場と言えるでしょう。
それでは、今回も、中国のお客様にインタビューをいたしました。
お名前は、王維平(オウ・イ・ヘイ)さん。
旧知のバロネスのブースにわざわざ足を運んでくださいました。
王さんはグリーンキーパーではありません。
王さんは、中国のスポーツ振興を目的とした組織づくりやイベントを企画されている企業に所属されています。
あの有名な「北京マラソン」は、王さんの会社で企画・運営をされているそうです。
以下、王さんとのインタビューです。
Q:今はどんなお仕事をされていますか?
A: 今は、中国国内でゴルフプレーヤーの技術のボトムアップを図るために
トーナメントの企画、運営を担当しています。
Q:具体的には、どのような内容なのですか?
A:中国国内には約10,000人とも言われる、ハイ・アマチュアのプレーヤーがいらっしゃいます。
彼らに本格的にプレーできる機会を提供し、中国のゴルフレベルの向上を図るのが狙いです。
半年で、6か所ほどでトーナメントを開催しているのですよ。
ゴルフは、将来、有力なレジャー産業に成長すると思っています。
Q:バロネスとのお付き合いは、いつ頃からですか?
A:1991年に、当時北京エリアで2番目に建設されたゴルフ場の副社長をしていました。
ちょうどその頃バロネスも中国に参入したばかりで、その際に製品を購入させていただきました。
Q:バロネス製品をお選びいただいた理由は?
A:当時、中国のゴルフビジネスは生まれたばかり、日本のゴルフマネジメントによく学んだものです。
芝の管理についても、当時はいろいろと日本から学ぶことがありましたので
迷わず日本製のバロネスを購入しました。
Q:実際、バロネス製品を使われていかがでしたか?
A: とても品質が良く、アフターサービスも充実していて、選択に間違いはなかったと思います。
今でもゴルフ場管理機を検討している友人達には、バロネスを勧めています。
Q:ありがとうございます。
最後に、今後の中国国内でのゴルフビジネスの展望についてお話しいただけますか?
A:非常に明るいと思います。
現在、ゴルフ場開発は「荒地」でしか建設できないような政府からの規制がありますが
いずれゴルフ場は増えていくものと思います。
自分としては、少しでもゴルフ人口を増やしていけば
よりサービスは向上し、プレー料金やゴルフ用品も安くなると思っています。
そこが魅力で、またゴルフ人口が増えていけばと考えています。
そのためには、このような大規模な産業ショーは、これから更に必要でしょうね。
Q:本日は、ありがとうございました。
王さんは大変流暢に日本語をお話になり、インタビューは日本語でさせていただきました。
壮大なビジネスプランを描く王さんでした。お仕事の成功をお祈りします。
(株式会社 共栄社 貿易部 吉田) |