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2013年11月28日〜12月1日
高知県安芸郡の「Kochi黒潮カントリークラブ」様にて
「カシオ ワールド オープン ゴルフトーナメント」が開催されました。
日本一暑い県として知られる高知県。
その猛暑の夏を乗り越えて、競技開催までの準備は
多くのご苦労があったと思われます。
そこで、大会開催までの準備の段階や試合中の苦労話などを
グリーンキーパー 猪野武志様に伺いました。
Qは弊社取材者、Aは猪野様です
Q・今日はお忙しいところありがとうございます。
トーナメントを開催するにあたり、いろいろとご苦労されたと思います。
早速ですが、トーナメントの開催が決定されたのはいつ頃だったのでしょうか?
A・2012年の大会終了後にスポンサーであるカシオの会長が決定します。
2014年の開催もすでに決定しています。
開催までのスケジュールは
4月に下見があって、そこでフェアウェイのラインなど、コースセッティングの概要を決めました。
その後、8月と11月にセッティングプロの横島由一さん(JGTO)とフェアウェイの幅やラインをチェックしました。
これは例年通りのスケジュールです。
Q・開催の準備は色々大変だったと思いますが
特に大変だったことは、どのようなことだったでしょうか?
A・2013年は、春から夏にかけて高温少雨でしたので、大会前の状態が最悪でした。
フェアウェイやラフが特にダメージをうけてしまって、枯れてしまいました。
そのため、ラフの長さを80o〜100oにするのに苦労しました。
競技に支障がないところは、ギャラリーのみなさんが見えやすいように
バロネスさんの『GM2800B』で刈り込みました。
Q・主催関係者との大会前の打ち合わせは何回されましたか?
A・先ほどもお話したように、合計3回です。
Q・その中でコースについて、「こうして欲しい」と注文されたことは、どのようなことがありましたか?
A・基本的には、2012年と同じセッティングでOKでしたが
グリーン周りはトラップをつくるために11oの低刈りをしました。
それと、今年はラフが全く伸びなかったので
コースの難易度を高めるためには「やはりグリーンしかない」ということになり
12フィートの転がりを出すために、ローラーがけ作業を多く行いました。
また、コンパクションを上げるために、11月15日から散水をストップしました。
グリーン以外では
JGTOが、IP地点を大きく変えるとコース自体がもっている広いフェアウェイが活かせなくなるので
そこは、そのまま活かすセッティングにしてくれたところは良かったです。
Q・そうなのですか。様々なご苦労があったのですね。
それでは、大会が始まってからご苦労されたことは、どのようなことだったでしょうか?
A・大会が始まる前の11月24日の日曜日には、グリーンコンディションが
転がり11.5フィート・コンパクション24以上だったのですが
プロアマ開催日の11月25日の月曜日に、午後からプレーが中止になるような嵐になってしまい
転がり10.5フィート・コンパクション22.5まで落ちてしまいました。
そのため、その後、2日連続でローラーかけ作業を実施して
大会が始まってからのグリーンコンディションを保つことができました。
それも、始まる前の準備をしっかりしていたから乗り切れたと思っています。
Q・競技が終わるまで、気が抜けなかったのでしょうね。本当にお疲れ様でした。
それでは、コースセッティングを教えていただけますか?
A・グリーンの草種はL−93とクレンショーで刈高3.2o、転がりは12.5フィート、コンパクションは24〜24.5。
最終日の転がりは13フィートまでもっていくことができました。
フェアウェイは刈高11o、ラフは刈高100o、ティは8o、ファーストカットは30oでした。
太平洋コースのフェアウェイのクロスカットは、バロネスさんからお借りした『LM2700』で仕上げました。
ありがとうございました。綺麗に仕上がったと思います。
Q・お役に立ててうれしいです。ありがとうございます。
他にお役に立てたバロネス製品はございましたか?
A・バンカーレーキの『SP05』は、カルチベータでバンカーをほぐすのに役立ちました。
少し柔らかくなりすぎてしまったところもありましたが(笑)。
あとはラフ刈り機として、『GM2800B』・『GM1600』・『GM1500A』が活躍しましたよ。
Q・ありがとうございます。
最後に、トーナメントが終了してどのような感想をお持ちですか?
A・反省としては、バンカーが軟らかくなりすぎてしまいました。
バロネスさんの『SP05』のカルチベータでほぐしたのですが、結構ほぐれますね(笑)。
本当は大会の時には、もう少し締まる予定でした。
終わって正直ほっとしていますが、トーナメントはお祭りです。
通常の営業日が大事ですので、日々の管理を一定基準以上にしていくことが大切です。
プレーしてくださるお客様に、良いコンディションでプレーしていただくように管理していくことが
トーナメントの成功につながるのだと思っています。
Q・他には何かございますか?
大会は、このコースを苦手としていた松山選手が優勝して盛り上がりましたので
とても良かったです。
たくさんの方々に応援していただき本当に感謝しています。ありがとうございました。
グリーンキーパーの猪野様にお話を伺いました。
もう来年に向かって、日々の努力をなさっている猪野様でした。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
取材ご協力
Kochi黒潮カントリークラブ 様
〒781-5703 高知県安芸郡芸西村西分甲5207番地
ホームページアドレス http://www.kochi-kuroshio.com/
→「カシオ ワールド オープン ゴルフトーナメント」で活躍した乗用5連ロータリーモア「GM2800B」はこちらから←
(株式会社 共栄社 営業部 立林)
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