今回はコース管理の皆様が大会を成功させるべく
懸命に準備をされている様子を取材する機会に恵まれましたので
ご紹介します。
今回取材をさせていただいたきっかけは
大会期間中、ギャラリープラザに
いつもは一般の皆様がなかなか見ることができないコース管理の仕事を
大会に来られるギャラリーの皆様にご紹介するブースを設置することになったのが始まりでした。
私たちはギャラリープラザに展示する写真やビデオを撮影するなかで
コース管理の皆様が大会を成功させるために
さまざまな思いでコースを仕上げていく姿を目にすることができました。
太平洋クラブ江南コース様では、数多くのバロネス製品をお使いいただいております。
グリーンモア『LM56GB』、乗用5連リールモア『LM2700』
乗用5連ロータリーモア『GM2800B』、電動バンカーレーキ『SP160E』などです。
私たちバロネスEメールマガジン編集部が開催コースである
太平洋クラブ江南コース様の取材を始めたのは
4月27日の月曜日からでした。
まず取材に入る前に、コース管理ディレクターの阿佐比様と管理スケジュールなどを考慮しながら
撮影に関しての打ち合わせを行いました。
そして、チーフメカニックの中島様がグリーンモアを整備する様子を取材させていただきました。
「トーナメントのための特別な整備というわけではなく、通常のお仕事です」と笑顔の中島様。
日常の整備がトーナメント仕様と同じレベルのお仕事となっているのです。
緻密にセッティングをされる姿を見て
このように整備されたグリーンモアで刈るグリーンはさぞかし素晴らしい仕上りになるだろうと確信しました。
そして、そのグリーンモアでグリーンを刈る様子を取材いたしました。
均一なグリーンコンディションに仕上げるためにグリーン刈りは重要です。
江南コース様のグリーン刈りは
もちろん熟練のテクニックを持ったコースマンの方が行っています。
その中で一番目を引いたのは、グリーンの外周にコンパネを敷いて
ターンの時に芝を痛めないように保護されていることでした。
これは他のコースでも行っているところはあると思いますが
実際に作業を見てみると、大変手間がかかっており「芝生を大切にしている」という思いが伝わってきました。
フェアウェイの刈り込みは
乗用5連リールモア『LM2700』22インチ仕様で行っています。
大会期間中は、他のコースからの応援機を含めて9台での作業でしたが
皆様、丁寧な刈り込み作業をしておられ、とても美しく仕上がっていました。
「うちのフェアウェイは自信作です」とおっしゃられていたのが印象的です。
また、コースの管理棟にたくさんの大型モアが並ぶのは圧巻です。
バンカーのならし作業は
電動バンカーレーキの『SP160E』で行っています。
機械でならす前に、バンカーの淵を念入りに手でならしているのも印象的でしたが
それ以上に印象的だったのが18番ホールのガードバンカーを全て手でならしていることでした。
これは本当に職人技と呼べるもので、感動しました。
大きなバンカーですので、かなりの労力がかかっているはずです。
「見事ですね」と声をかけると、「ありがとうございます」と笑顔で返していただいたことが思い出されます。
その他にもブロワーで念入りにコースの掃除をしていたり
キャディさんが手分けしてゴミを拾っていたり
コースの中を歩いていると、スタッフの皆様が様々な作業をしており、全員一丸となって
高い意識の元、コースをきれいに仕上げている様子を目にすることができました。
最後にコース管理ディレクターの阿佐比様にインタビューをさせていただきました。
その中で印象に残った言葉として
「トーナメントを開催するということを常に意識して管理をしよう」と管理スタッフの皆さんと
話し合って意識の共有をしているということでした。
管理スタッフの皆様が普段から「良いコース、きれいなコースにしよう」
という高い意識を持って管理されているから、このようなきれいなコースに作り上げられていると感じました。
今回、「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2015」という
メジャートーナメントのコース作りの様子を取材させていただいて
コース管理の皆様が、充実した表情で管理作業をこなされているところを拝見することができました。
そして、コース管理の大変さ(ほんの一部ではありますが)をすぐ近くで感じることができました。
今までにない経験ができ、自分自身とても勉強になりました。
そして、ギャラリープラザに設置したバロネスブースには多くのギャラリーの皆様にご来場いただきました。
皆様、大変興味を持っていただき
ゴルフ場のコース管理というお仕事を一般の方々に紹介することができました。
阿佐比コース管理ディレクター、中島チーフメカニックをはじめ
コース管理スタッフの皆様には大変な時期にもかかわらず取材にご協力をいただきまして
本当にありがとうございました。
(株式会社 共栄社 CS推進部 松田)