今回は、夏休み特集として、福井県坂井市三国町にあるテーマパーク「芝政ワールド」へ
伺った。
http://shibamasa.com/
福井県と言えば、東尋坊にはじまる自然の景観や、歴史的な建築などが観光地と言えば
有名であるが、この芝政ワールドも地元はもちろん、県外でも大きく名が知られている。
それもその筈。
今や芝政ワールドのPR戦略は中部地区に留まらず、関西にも届いており、取材当日も
駐車場には他府県ナンバーの車が多く駐車されていた。
同社の設立は1910年、当初は芝生産地として起業。
その後、広大で肥沃な土地を生かして当時流行していたパターゴルフ場などを併設した
大型複合施設パークとして発展した。
2000年代に入り、経営母体が変わってからも、自然を生かした複合施設パークのコンセプト
は維持し、コンクリートで固められた他の公園施設とは全く異なるアプローチで多くの
ファンを獲得している。
その中心となるのがパーク全体に張り巡らされた芝。
その面積は56万平米に及ぶ。
東京ドーム12個分のパーク内がほとんど芝で覆われているのだ。
普段、ゴルフ場やサッカー場にお邪魔して密生した芝は見慣れているものの、木や建物
など何の障害物もなく「ひたすら」芝だけが続く規模に少々驚いた。
そして、そのランドスケープのデザインが素晴らしく、遠くから見ると芝がきれいに後方
の日本海とのコントラストを演出していて、キラキラ振り下ろす太陽の光と海から吹き
上げる潮風を浴びると、これはもう楽園というほかない。
もちろん、今年の異常ともいえる暑さを除けば・・・。
![芝政ワールド](http://www.baroness.co.jp/mmn/vol73/vol73_t01.gif)
そう、そんな時は芝政ワールド自慢のプールに行けばいい。
同パーク自慢のプールは国内最大級とも言われ、50本ものスライダーがあり、
夏は家族連れのお客でいっぱい。
取材当日も、子供たちの歓声があちこちから聞こえてきていた。
プール・エリアに足を運んでみると、プールサイドはほぼ芝で覆われている。
多くの家族連れは思い思いの場所にサンシェードを張り、日陰を作ってくつろいでいる。
ちょっと他の大型パークのプールでは見られない光景だ。
ここが夏の芝政ワールドの最大の特徴。
芝は子供たちに安全な遊び場所を提供している。そして何より足元が熱くないのだ。
これがコンクリートだったらビーサン(ビーチサンダルの略)は必需品。
そして前述のとおり、家族でまとまってスペースを作ることができて、小さな団らんが
そこに生まれる。
ある意味キャンプみたいなものだ。
靴を脱いで芝の上を歩いてみた。少しくすぐったい感覚が懐かしい。
芝の上を裸足で歩くなんて何十年ぶりの経験だろうと思った。
![芝政パワールド](http://www.baroness.co.jp/mmn/vol73/vol73_t02.gif)
同パークの専務取締役 清水 誠 氏にお話を伺った。
清水氏によると、「最初はプール目的のお客さんがほとんど。でも、芝の上で、家族皆で
くつろげることが魅力となり、リピーターになってくれるお客さんが本当に多い。」とのこと。
芝のあるパークであることが最大のセールスポイントだということが「足」で理解できた。
そして、それに加えて日本海の潮騒と、燦燦と降り注ぐ太陽の光が同パークの魅力である。
遠隔地からわざわざ同パークに訪れるお客さんの気持ちがわかった。
清水氏は、「一年を通じて多くの方に足を運んでいだだけるよう、季節ごとのイベントを
企画している。」という。
どれも“海と芝”をコンセプトにしたイベントだ。
春にはリレーマラソンやフラダンス、秋にはヨガ・フェスタやクロカンマラソンなどの
イベントも芝の上で開催されるそうだ。
スポーツ以外にも芝で遊べる同パーク、とても面白いと思った。
広大な敷地の芝管理は大変だろう。
しかし、清水氏は「この芝と海のある環境を大切にしている、したい。」と信念を語った。
いよいよ、夏本番!夏休みシーズンの真っ只中。
一度、同パークで芝に支えられて家族で思い出に残る一日を過ごしてみてはいかがだろう。
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