丈が短く、細かい葉を密生させる草が集まり、ある程度まとまった広がりで地面を覆っている部分を指します。芝生になる一つ一つの草のことを芝草と呼びます。
芝草はイネ科の植物。芝生に使われるイネ科の植物は30種ほどあります。
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現在までに、各地でいろいろな方法によって校庭が芝生化がされてきました。
その中でも、特に低コストでおこなえる芝生化の方法を2つ紹介します。
成長のはやいティフトン芝を使います。 校庭に穴を空け、そこにポット苗を植え付けていきます。 この方法は、専門業者の手を借りず、児童・生徒・園児達が自分たちの手で植えていけるので、施工費を大幅にカットすることができます。 また、自分たちが植えた芝生ということで、子ども達の芝生への愛着も増し、管理にも積極的に関わっていくというメリットも生まれます。 |
ティフトンは主に鳥取や鹿児島から取り寄せるため、購入費用がかかります。芝生のリサイクルにより、さらにそのコストを削減しようと静岡県磐田市で取り組んでいるのが「コア方式」です。 「ジュビロ磐田」のホームでもある磐田市には、市の所有する天然芝のサッカー場が5面ありますが、芝生のメンテナンスによって、コア(廃棄芝)が発生します。コアは通常、産業廃棄物として処理されますが、このコアを校庭に再利用することによって、処理費用と芝の購入費用、その両方を削減することができます。 |
コア方式の校庭・2ヶ月後 |
コア(廃棄芝) | コアの回収 | 芝生化前の校庭 | ||
コアの敷き詰め | 2週間後 | 1ヶ月後 |
手順としては、耕運した校庭にコアを敷き詰め、ローラーによって転圧、その後散水や刈り込みなどの養生を行います。
コアそのものに砂や有機物が含まれているため、土壌改良の必要もありません。また、張り込みや植え込みをする方法に比べて、適度なクッション性があるので、子ども達の運動や遊びに適した芝生になります。